JRのみならず、私鉄各線あるいは軌道などをすべて乗ろうと目指している人は多いです。これは趣味の世界ですから、全国共通の明確なルールが必要ではありません。その人なりにルールを作って進めていけばいいわけです。賞品や認定機関の認定が絡んでいませんので、好き勝手に進めればよいのです。
ですから、ここでは私個人が進めているJR線乗りつぶしのルールを書いてあります。あくまで個人的なものです。
JRの、定期列車が走る旅客鉄道線。新幹線は含まず、宮島航路を含む。
多分、「乗りつぶし」をやっていらっしゃる方の中では、対象は少ない部類に入ると思います。まず、国鉄時代にあった「チャレンジ2万キロ」のルール(といってもよく分かりませんが…)に準じて、新幹線は在来線の別線と考え、対象外とします。そして、宮島航路まで含むことにします。
ただし、「新幹線は在来線の別線」と考えるのは、東海道・山陽・東北・上越まではよかったんですけど、「長野行き新幹線」あたりからおかしくなってきました。ということで、グレーゾンも含めて、ちょっと対象・対象外の理由を書いてみます。まあ、大原則は、細かな別線とか、通年使用でない「引き込み線もどき」を乗ったとか乗らないとかでごちゃごちゃやりたくない、ということなんですけどね。
山形・秋田新幹線は福島・盛岡駅構内を除いて在来線と同じ線路を使っています。(秋田−大曲間は並行しています。)そこで、これはどちらに乗ってもいいことにします。(結局、全部在来線車両に乗ったんですけどね…)
東海道・山陽・東北・上越新幹線は、在来線のみ対象とし、新幹線は対象としません。
「長野行き新幹線」そして、今後延伸される東北新幹線(盛岡−八戸)、今後開業する九州新幹線(新八代−西鹿児島)については、並行JR在来線が第三セクターまたは廃止となり、「新幹線は在来線の別線」という原則が当てはまらなくなります。そこで、ここからが独特なんですけど、JR時代にその区間(信越本線篠ノ井−横川間、東北本線盛岡−八戸間、鹿児島本線八代−西鹿児島間)を乗っていれば、新幹線には改めて乗る必要がないということ。乗っていなければ、転換バス・第三セクターではなく、新幹線側の該当区間に乗る必要がある、ということにします。
ただし、これに関しては、現在のところすべて在来線で乗っていますので、問題はありません。
これ、二ヶ所なんですけど、博多南線と、越後湯沢からガーラ湯沢へ行く路線。「博多南線」は在来線扱いで、定期列車が走るので対象。「ガーラ湯沢支線」は、定期列車が走らないので対象外。そういうことにします。
結構あるんですね。貨物線に旅客列車が走るというパターン。これ、軒並み対象外としています。新大阪から西九条への「はるか」「ユニバーサルエクスプレス」が走る線路とか、「湘南新宿ライン」が走る線路とか。
宮島航路は対象とします。(乗ってからこういうことを言い出すんですけどね)。それと、JR九州が運行している、博多−釜山の船は対象としません。
数週間の運休ならいいんですけど、数年間運休した挙げ句、結局廃止となった、ということもありますね。「鉄道だけ」とこだわると、運休している数年間、JRを完乗したかどうか分からないままの状態におかれて、廃止になり次第完乗、というのも面白くないです。ということで、運休の場合は代行バスに乗ってもよいことにします。ただし、完乗の日までに復旧していたら、それに乗らなければ完乗としないことにします。
その区間を通る夜行列車ではない昼行列車の旅客列車に乗車すること。複線の場合、上下線離れていても片方でよい。駅で乗降すればその駅構内を乗車したものとみなす。重複している区間は、それぞれの線を走る列車に乗車する。
→夜行列車は下記の例外以外は対象外です。複線区間の場合はごく一般的な話です。当然のことながら、駅の全番線を乗る必要もありません。また、「駅で乗降すれば---」のくだりは、例えば乗換でホームの後ろの方に停車した列車から降りて、ホームの前の方に停まっている車両に乗った場合、厳密にいうと何十メートルかその線を乗っていないことになりますが、乗ったことにしてしまいましょうというものです。気にしなくてもよいです。「重複している区間」とは、例えば天王寺−今宮間は大阪環状線と関西本線が重複しています。この場合は、大阪環状線の列車でこの区間を通ったら大阪環状線の「天王寺−今宮間」を通ったことになりますし、関西本線の列車でこの区間を通ったら関西本線の「天王寺−今宮間」を通ったことになりますよ、1回の乗車で両方乗ったことになりませんよ、という程度の意味です。(大和路快速で環状線に乗り入れる列車って、天王寺を出たら環状線に入るんでしたっけ?。まあ、どっちも乗ったんでいいですけど…)
夜行列車であっても、日没前あるいは日の出後であり、その区間で居眠りをしなかった場合、あるいは日没前の場合は、日没前最後に車外へ出た時点より前、日の出後の場合は日の出後最初に車外へ出た時点より後を乗りつぶしたものとすることができる。なお、夜行列車とは午前3時59分と午後4時の間、運行されている列車で、連続して運転される区間のすべての範囲をいう。また、日の出後、日没前はおおむね民家の屋根の色が識別できるか否かで判定する。
→昼間の列車は日没後であろうと、寝ていようと、一応乗りつぶし上「乗車」となります。(ただし、なるべく寝ないようにはしています。ただのることだけが目的となっては困りますので。)ただ、これを睡眠+移動が目的の夜行列車にまで広げるのもあんまりだということで、原則夜行列車は乗りつぶし上「乗車」とみなさないことにしたのが「原則」です。しかし、これですと、長い時間に渡って運行される夜行列車で、明らかに明るいときに、ずっと外を見ていた場合でも「乗車」とならないとなると、日没後の「昼間」の列車で寝ていた場合と矛盾が生じます。そのため、夜行列車の場合は明るい時間(判定基準は民家の屋根が見えるかどうか)で、起きていれば乗りつぶし上「乗車」とします。あるいは、暗くなる前に一歩でもホームへ出た場合はその前、明るくなってから一歩でもホームへ出た場合はその後を乗りつぶし上「乗車」としてしまいましょうという、これも例外です。
→この「例外」がないと、私の場合、土讃線の阿波池田から高知の間、乗ったことにならないんです。一応、阿波池田駅のホームに足をつけてから、もう1回乗って、居眠りをしていましたし…。
また、夜行列車の判定基準は、勝手なものですが、これでよいと思います。定期列車の場合は3時台から4時台にかけて運転されている列車は、夜行列車と考えて、それ以外は昼間の列車と考えて差し支えないと思います。(電車特定区間の青春18きっぷの有効期限を参考にしました。)これで、大晦日などの臨時列車も判定してしまいます。(乗ったことはありませんが。)また「連続する区間のすべての範囲」とはとてもまわりくどい言い方ですが、つまり、途中で列車番号が変わったり、区切りがついても、そのまま乗っていることができるなら、一連のものですよ、ということです。
一切なし。乗ったという事実だけ。
→証拠として、写真を撮らなくてはならないとか、切符を買ってこなくてはならないとかというものがありますが、自分の場合は一切そういうものは不要とします。趣味の世界なので嘘をついても仕方がないからです。