2001年9月23日
【横川】12:30発−(普通)→【梅林】12:55着 12:57発−(徒歩)→【玖村】13:18着、13:28発−(普通)→【広島】13:49着
ということで、岩国から横川に到着する。横川駅で微妙に時間があったので駅前へ行ってみる。路面電車のある駅。そうして、高架駅なのだが、駅舎自体が高架橋の隣にある。改札からホームまでちょっと距離があり、少し面白い。
可部線のホームに着くと、すぐに可部線の列車が到着する。この駅、いつも慌ただしいのだが、ゆっくり観察してみたい駅でもある。
そうして発車するのだが、この線自体、ちょうど1年前にも乗っている。特に変わったこともない。去年見たとおり、川を渡り、川沿いに三滝。その後は主要な駅が続き、アストラムラインの接続駅、大町。坂の途中にある。ちょっと気になる。
そして、緑井、七軒茶屋を過ぎて、梅林に到着する。
可部線と芸備線、実は太田川を挟んで並行している。路線図では分かりにくいのだが、正確な地図を見ると明らかである。ということは歩くと近いのではないか、ということで歩いてみた。
ただし、広い太田川、橋が少ない。その少ない橋を挟んで、なるべく駅が近いところ、ということで地図を見ていて梅林−玖村というルートがあったのである。
梅林駅、典型的な可部線の駅という感じである。私鉄の駅チックであるが、これはこの線の歴史によるもので、そのあたりは省略する。駅舎も小さく、トイレも改札の中にしかない。しばらく駅舎を眺めて、駅舎を出ることにする。12時57分。
踏切を渡り、ちょっとごちゃごちゃしたところを歩く。そうして、国道に出る。可部方面へ向かう。自動車販売店などがあり、都市から少し郊外へ向かっているという感じの国道。心持ち前方に向かって勾配がある。そうして歩くと、信号がある。右に曲がると橋があるようなので、そちらへ行く。ちなみに、道路の方面案内、前方は「三次 可部」であった。鉄道の駅でよく見ている地名が道路標識にあるとなぜかうれしい。
川に向かって少し上り勾配になっている。ショッピングセンターなどの前を通り、橋に出てくる。これが太田川。
そしてその橋を渡る。天気もよく、9月下旬。ちょうどよい気温。この橋が「高瀬堰」となっている。つまり、ここで川の水を堰き止めている。ここより上流がダムのように水が溜まっている。下流は対照的に広い河川敷や中州。福井の九頭竜川で見たことのある景色である。この高瀬堰ができたのが1974年6月とのこと。私が生まれる2ヶ月前。
広い川を延々と渡るが、ちょうどこの橋のまん中あたりで13時6分。そして橋を渡り終えたところが13時10分。
橋を渡り終える。事前に地図を見たところではそのまま上流に行けばよいのだが、芸備線、どこを走っているのだろうか、と思って堤防の上からちょっと下を見ると、線路があった。非電化路線は景色にとけ込んでしまいがちなので、分かりにくい。
左側は堰き止められた太田川。そうして車道のある堤防の上を歩く。車道の向こう、堤防の下は芸備線。とりあえず迷子にはなっていない。そうして、堤防の上を5分ほど歩く。天気がよい。
そして道路は右にまがっていた。そのまま道なりに進めばよいのだろうか。と思って、線路の上を通る。すると駅があった。ちょうど列車が発車していく。しかしこれは上流に向かっている。反対方向。この列車が次の下深川ですれ違う列車に乗るのである。
線路を渡ったところで、下へ降りる階段の歩道があるので、それを使って降りる。そして、線路に沿って歩くと、ホームが始まっている。駅の脇に出てきた。これが13時18分。25分の徒歩だったが、単純に可部線から芸備線までは10分もあれば着くのである。あとは駅の位置の問題であった。
この駅は無人駅。よって改札内外は自由に動ける。線路の向こうには太田川の堤防がある。おかげで川が見えない。当然、列車に乗っていると堤防しか見えないところである。高瀬堰があって、水の量が変わっているということも分からないし、可部線が近いということも分からない。
それにしても、列車を待っている人は多い。芸備線、三次とか、備後落合とか、そういうところのイメージが強いが、下深川や狩留家あたりまでは広島近郊ということで乗客も多い。可部線と並行している区間。乗客が多い。太田川を挟んでそれぞれ、多くの乗客を運んでいるようである。
列車が入ってきて、ロングシートに座ることができたが、どんどん乗客が増えてくる。外も見えない。繁盛していた。そうして外がよく分からないまま広島に到着した。