富山県と新潟県の県境のうち、最も海側の部分のご紹介です。国道8号線や北陸本線でこの県境付近を通ると、例えば北陸本線で言うと泊−越中宮崎間でちょっとトンネルがあります。そして、新潟県に入って市振−親不知−青海間で親不知・子不知の難所を通ります。しかしながら、駅で言うと越中宮崎−市振間は穏やかな海岸に沿って走ります。それなのに、この穏やかなところに、川が流れていて、そこが県境なのです。県境からすぐ近くに、富山県側には境、新潟県側には市振という集落があり、両集落の間を歩くことはさほど難しいことではありません。難所に挟まれた、穏やかなところにある県境です。
富山県下新川郡朝日町の境集落。越中宮崎駅から県境寄りに進んでいったところにあります。ちなみに、この集落を歩いて、ちらっと各家々の表札を御覧になると気づきますが、「水島さん」というお宅がかなり多い集落です。
県境付近にある一里塚。当時のまま現存しています。
県境側から見た国道8号線。まっすぐ行くと、境集落を迂回する国道8号線。右側が集落です。
上記の写真とほぼ同じところから撮った県境。この橋が県境です。境の集落が県境のすぐそばにあることがお分かり頂けると思います。
その境川にかかる橋から撮った北陸本線。この両県の県境の中で、北陸本線が最も海側を走っています。線路のすぐ向こうが海です。
県境の山側。個人的には北陸本線から見たこの風景が結構好きです。雨の日など、少し薄い霧がかかって、なかなかよい風景です。
両方の川岸に、県境の看板があります。新潟県側は青海町から糸魚川市になっています。
そして、県境の川を渡ったところ。すぐに市振の集落が始まります。
橋のまん中にある看板。両県の看板は、橋を渡ったところにあるのですが、境・市振の集落の境界を示す看板は、橋のまん中にあります。特に、新潟県側の境界の看板は、市振→糸魚川市→新潟県、の順番にそれぞれ別れて建っているのが面白いです。
県境付近の北陸本線。両側の難所に比べて、このあたりは非常に落ち着いています。
道の駅 越後市振の関。県境付近にあります。
道の駅から見た新潟県側。近くに市振駅があり、そして、集落があった後は、親不知の難所が待っています。