JR各線を巡る旅の記録

36 湘南 熱海ゾーン 2日目 要約版


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2日目 2001年11月24日
【小田原】7:18発−(普通)→【熱海】7:42着、7:55発−(普通)→【伊東】8:17着、8:48発−(普通)→【熱海】9:11着、9:48発−(特急東海2号)→【大船】10:31着、10:34発−(普通)→【久里浜】11:11着、11:18発−(普通)→【逗子】11:39着、11:41発−(普通)→【大船】11:52着、12:01発−(快速・根岸線経由)→【横浜】12:32頃着、12:40発−(普通・東海道本線経由)→【茅ヶ崎】13:08着、13:27発−(普通)→【橋本】14:25着、14:32発−(普通)→【八王子】14:43頃着、14:45発−(普通)→【高尾】14:53頃着、14:55発−(普通)→【甲府】16:43着、16:59発−(普通)→【村井】19:00着

 とにかく、ゾーン券の範囲内の未乗区間を乗りつぶす日。小田原を多少早めに出た。伊東線もよかったし、横須賀線もよかった。意外にも根岸線もよかった。相模線は、首都圏の路線と思って乗ると面白い。接続がうまく出来過ぎているが、「次に乗れるもの」ということで乗り進んでいった結果。本当は村井着、20:01となるのが当初の予定だったのである。


●小田原−熱海−伊東−大船(東海道本線・伊東線・東海道本線)

 小田原発、7時52分、と思っていたが、結局早く起きてしまい、7時18分発になってしまった。これにより、今日の宿泊地が、石和温泉駅近くから、村井駅近くへと大きく変わってしまったのだった。

 工事中の小田原駅。放送や、駅のサイン類で完全に首都圏だなと思ってしまう。北陸や、よく行く関西、そして新潟・長野地区とは全く異なった世界。ただ、なぜか東海道本線は首都圏の中でも落ち着くのはどうしてだろう。

 小田原を出て、市街地から山を抜け、海に至る。朝日がまぶしい。そうして、海や住宅、それからトンネル、ということを繰り返しつつ、進んでいく。根府川駅はほんとうに海が近い。首都圏から西へ向かい、この駅付近で感動するというのがよく分かる。北陸や、直江津以東の信越本線などで、海を見慣れていてもこの景色はよいと思う。暖かさが感じられるのである。

 そうして時々海を見ながら進んでいき、温泉街に入っていって熱海に到着。

 熱海でちょっとだけ駅前に出る。片山津温泉もひどい状態であるが、ここはもっとひどいことになっている、と聞いていたが、駅前をちょっとウロウロしたぐらいではひどさを感じなかった。ただ、そういう予備知識なしで行くと、もっと違った感想だったかも知れない。

 伊東線の普通列車なのだが、「リゾート21で運転」と時刻表に書いてあった。行ってみると、車両数も長いが、椅子もゆったりしていたり、テーブルがあったり、海を向いている車両があったりと、面白そう。とりあえず、ちゃんと前を向いている椅子の車両にしておく。そして、テーブルがある席。メモをとるのが楽である。

 熱海から東海道本線と完全に別れる前に来宮。温泉街からも抜けていない。そうしてトンネルを通り、海やら町を見下ろす。海には朝日が反射している。そのうち、対岸に熱海の温泉が見えるようになってきた。伊豆半島を走っているということである。そうして、南国的な植物も見えてきたところで、伊東に到着する。この列車自体はそのまま伊豆急行の路線へ進んでいくのだが(というか、列車自体伊豆急行の車両)、そこまで行っていると時間がなくなるので、今回は伊東までにしておく。

 隣のホームへ走ると、すぐ戻ることができるのだが、せっかくなので次の列車まで町を歩くことにする。海まで行くことはできないが、ちょっと町を歩く。温泉街らしいおみやげ物屋もある。そうして裏道を歩くのだが、鰹節専門店があった。少し気になる。戻りは表通りを通り、伊東駅に戻ってきた。

 戻りの列車も「リゾート21」。そろそろ普通の列車が恋しくなってきたりもするが、今回は海を向いた座席の車両の、山側に座ることにしよう。

 熱海から、「快速アクティー」に乗る予定であった。関西あたりの感覚だと、新快速のような車両となるのだが、至って普通の車両。しかも、すでに座ることができない状況。それと、放送を聞いていると、ちょっと気になる「方面案内」。しばらくこの駅にいることにした。

 予定の列車に乗ることができなかったのだが、代りに乗るのが「特急東海」。よく考えると手持ちのきっぷは「周遊きっぷゾーン券」。新幹線には乗れないものの、在来線特急には自由に乗れるのである。せっかくなので、乗っておくことにする。

 編成自体は長くないのだが、有料ということで、乗客がとても多い、ということもなく、座ることができた。しかも海側。さっき見た根府川あたりの海に再び感動しつつ、小田原を経て、どんどん首都に近づいていく。そうして大船で降りる。ちなみに、さっき乗らなかった快速「アクティー」は、この駅で特急東海に追い抜かれるのであった。つまり、追いついたのである。

●大船−久里浜−大船(横須賀線)

 大船駅で、横須賀線の「のりば」へ行く。千葉方面から来る列車であるので、早めに行って座席を確保できるわけでもない。もっとも、この駅ではほとんど待ち時間もなかったことであるし、ちょうどよかった。しかし、それにしても多くの人が乗る。編成も長いし、運転間隔も短いのに、そんなに沢山、人が乗ってどうするのだろう。

 しかしながら、たくさんの人を乗せたこの列車、北鎌倉で多くの人をおろしてしまったのだった。この銀色の列車、この時気づいたのだが、先端部分の一部の車両がクロスシートであった。座り心地のいい椅子ではないのだが、景色を見るにはそちらの方が都合がよいので、クロスシートの車両へ行く。

 観光地と観光客を見ながら鎌倉へ。山を抜けて逗子。多くの列車を終点にしてしまう駅。山などを通っているうちに、いくつもトンネル。トンネルを抜けた瞬間に田浦駅。駅を出てもすぐトンネル。トンネルとトンネルの間にできたこの駅、ホームの延長ができないようで、一部がホームにかからないという案内。ちょっと気になった駅であった。町になって、珍しい軍港という景色を眺めつつ、横須賀。一度降りてみたい。そのあとは、団地やら住宅、工場などが続き、久里浜に至る。

 久里浜ではそれほど時間もなく、もう1両停まっていた列車で戻る。この車両は編成が短い。そのため、このまま大船へ行くとパンクすると思ったのか、つまりそういう計算になっているようで、逗子で長い列車に乗り換えることになる。そうして先ほどの大船駅に戻ってきた。

●大船−横浜(根岸線)

 いわゆる「京浜東北線」である。そういう響きになると、ほんとうに首都に来たなと思うのだが、今日は横浜で引き返すのである。東京へは行かない。(ただし、あとから東京都に入ることにはなる。)

 ちょうど列車が発車したところだったので、ほとんど人の乗っていない列車に乗り、発車を待つ。あまり多く人は乗ってこない。当然のことながら、横浜以遠へは、この列車に乗らない方が早いのだから…。

 大船を出て、団地が多くなってくる。そうして、トンネルも多い。段差のあるところに団地がどんどん立っているのであった。とても立体的である。これぞニュータウン。そうして、山がちであるので木も多い。紅葉も美しい。そういうところを、加速のいい列車で通る。北陸では味わえない感覚である。たまに首都圏に来てみるのも面白い。そういう、山の景色。よく見ると「○○台」という駅名が続くではないか…。

 「台」シリーズが終わり、新杉田を過ぎると工場や海が見えるようになってくる。今度は工業地帯。これもまた面白い景色。氷見線から見える、「ちょっとした工業地帯」ではなく、こっちは本格的な「京浜工業地帯」。日本を代表する工業地帯。心して見ておかねば…。磯子を過ぎると、左側は団地、右側は工業地帯と、はっきり別れてしまう。それと、こういう面白い景色が続くのに、座席に座っていると、どんどん人が乗ってきて外を見ることができなくなってしまう。もったいない。ドア際に立って、外を見ることにしよう。

 根岸を過ぎると工業地帯から離れて、住宅地。これもトンネルが混じるくらいの山の方。石川町から町になってくる。中華街も見える。ビルがどんどん増えてきて、観覧車も見えてくる。都会である。そうして、さらにビルが増えて横浜。神戸ではない。横浜である。

●横浜−茅ヶ崎(東海道本線)

 横浜では一度、外へ出たことがあったので、今日はおみやげの「シュウマイ」だけを買っておくことにしよう。改札を出て、コンコースへ。そうして「シュウマイ」専門の店を見つけて、真空パックのものを買う。あとで気づいたのだが、ホームでも同じものを買うことができたのであった。

 横浜から東海道本線。大阪でも岡山でも見ることができる色の車両。町から住宅地になり、所々山になってくる。トンネルを抜けると、水田まで混じってくる。結構、庶民的な景色なのであった。戸塚を過ぎて、さっきの大船へ。工場が多く、市街地になると藤沢。同じような感じで辻堂を経て茅ヶ崎に到着。

 茅ヶ崎駅、11ヶ月前に、「方面案内」入りの放送を調査するために、この駅のホームで1時間ぐらい粘った。その時と同じホーム。やっぱり、昼間だと、暖かい。しかし、放送の内容・声が違うものになっている。詳しいことは省略するが、やはり違う放送になったのであった。ただし、発車メロディーだけは同じである。11ヶ月前を思い出す。

●茅ヶ崎−橋本−八王子(相模線・横浜線)

 今回はホームに長くいる、ということもなく、相模線の「のりば」へ行く。首都圏にしては珍しい、押しボタンで開閉を行う列車。そういえばこの路線、私が「乗りつぶし」ということを始めた当初は非電化路線だったのである。首都圏に残るローカル線、みたいな感じであった。電化されて、結構時間が経ったが、ようやく乗ることができたのであった。

 茅ヶ崎をでて、急カーブして東海道本線と別れていく。そうして、住宅・団地となっていくのだが、所々で田畑が混じる。さらに、畑の中を走っていたら、住宅造成地も混じり、伸びていく沿線、という感じである。寒川駅は橋上駅。畑も混じるのだが、住宅地も多い。それと、忘れていたころに新幹線がオーバークロスする。

 厚木・海老名あたりではかなりの町になっているが、乗降客は少ない。私鉄の方が便利なのだろう。そのうち、段差のある、新しい住宅が多くなってくる。こちらも「ニュータウン」である。そうしているうちに、横浜線が合流し、橋本に到着する。

 橋本からは横浜線。10年以上も前に乗ったことがあるし、よく考えるとここから先、10年ちょっと前のその当時と、全く同じルートで帰ることになる。しかし、その時は、東神奈川から八王子までほとんど記憶がない(はじめての座席夜行列車なので、そのあと眠かった)ということで、実質、初めて乗るようなものである。

 橋本をでて、しばらくすると山の中に住宅が多くなる。造成中のところも多い。そういう、ちょっと立体的な景色を見て、八王子に到着。

●八王子−塩尻−村井(中央本線・篠ノ井線)

 八王子駅での案内は、「甲府行きの普通列車に接続する最終列車です。」とりあえず、高尾で普通列車と接続しているのだが、この列車に乗らないと、高尾から接続する列車、その次のものになってしまいますよ、という意味である。こんな昼間で、ほんとうの「最終」ということはない。そういう、「最終接続列車」である、オレンジ色の列車に乗り、住宅地や会社などを見ながら高尾に到着する。10年前は、半分気持ち悪くなりながらこの駅に降り立ったのだが、今日はすぐに甲府行きの普通列車に乗る。

 高尾を出ると、しばらくして山になってくる。トンネルも多い。相模湖駅を出て、隙間から湖が見えたのはよかった。山梨県に入り、深い山から谷になってきて上野原や四方津など。山の紅葉にも感動しつつ、大月で富士急行が別れる。初狩を経て、おそらくリニアモーターカーの実験線であろうと思われる、妙な高架路線を見て谷の中へ。甲斐大和を経てトンネルをいくつか過ぎると、扇状地に出てくる。これぞ甲府盆地。10年前は、高尾を出て、すぐ寝てしまい、気がつくとこういうところを走っていたのだった。

 ぶどう畑・リンゴ畑の広がる扇状地の中を走り、山梨市あたりから町になってくる。そうして、場合によっては宿泊地となっていたであろう石和温泉を過ぎて、甲府に到着する。

 甲府駅で乗り換えをしている間に、日が落ちてしまった。ほとんど外は分からない状態。とりあえず、ここから先は11ヶ月前に通っているので、良しということにする。それにしても、この駅まで、首都圏と同じような発車案内に放送装置。(ATOSというやつですね。)しかしながら、この駅から先、3両の列車に乗らなくてはならない。それは短いのでは、と思ったのだが、そういう感覚自体、首都圏の感覚になっているなと思った。いざ乗ってみると、3両で十分だった。

 ここから先、外もよく見えない中を走るのだが、車掌さんは、若い人のようである。「車掌は○○です。よろしくお願いします。」何がどうよろしくお願いします、なのか分からないが、こちらこそよろしくお願いします。

 と、ほんとうに「よろしくお願い」したとおり、この車掌さん、「方面案内」放送をやってくれるのである。主要駅毎に、微妙に並べる駅を変えて、「この列車は…」と案内をしていただける。おかげで、退屈せずに村井まで行くことができた。

 小淵沢では、なぜか長めに停車する。「運転間隔調整」ということらしいが。ただし、一旦ドアを閉めて、半自動ドアにしていただけるのは有り難かった。そろそろ冬が近づいている。

 そのあとは、時々「方面案内」に反応しつつも、そのまま村井まで直通した。

 村井駅で降りるのは健康ランドが近いから。1年ちょっと前は、南松本駅近くの健康ランドだったが、今日は村井駅近く。こっちの方が駅に近いようで、楽そうである。村井駅があるのが松本市。健康ランドがあるのが塩尻市なのだが、歩いて10分ぐらい。これくらいの距離なら楽である。今回は2泊とも健康ランドだったのだが、どちらも駅から近いということで助かった。


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