JR各線を巡る旅の記録

37 九州北部 4日目 詳細版



【概要】 【各日程へのショートカットは、この旅の旅行記完成後作成予定。それまではお手数ですが「概要」ページへ戻ってから各ページへお進みください。】
【「JR各線を巡る旅の記録」トップへ】 【このWebサイトのトップへ】

4日目 2002年1月5日
 【博多】8:07発−(普通・篠栗線・筑豊本線経由)→【折尾】9:46着、10:20発−(普通)→【若松】10:36着…【バス停・市民会館前】10:42発−(バス・北九州市交通局・若戸大橋経由)→【戸畑駅】10:54頃着、10:59発−(普通)→【門司】11:17着、11:19発−(普通)→【下関】11:25着、11:31発−(普通)→【小郡】12:52着、12:54発−(普通・岩国西条間快速山陽シティーライナー)→【岡山】18:02着、18:04発−(普通)→【相生】19:06着、19:11発−(新快速)→【大阪】20:29着、20:51発−(特急サンダーバード49号)→【金沢】23:22着

 今日でJR九州は完乗!。と、「福北ゆたか線」経由で折尾まで来たのはいいが、折尾駅の構造上、予定していた1分での接続は無理であった。ということで若松駅での「JR九州完乗」の余韻に浸るまもなく、戸畑駅行きのバスを見つけ、飛び乗る。結果的に、予定の列車に門司駅で追いつき、あとはほとんど一気に帰ってくることとなる。


●博多−折尾(鹿児島本線・篠栗線・筑豊本線、愛称:福北ゆたか線)

 2日前も同じようにして博多駅に行ったような気がする。とりあえず博多駅へ。予想していたことだが、九州北部の「乗りつぶし」となると、どうしても博多駅が拠点となってしまう。なんなら、前日の宿泊先も博多駅にできたのである。今回の旅、「博多駅を拠点とした日帰りの旅」の寄せ集めとも言えなくもない。

 篠栗線改め福北ゆたか線用のホームへ行く。前回、この駅に来たときは、このホームに赤色の気動車がよく停まっていたのだが、今は銀色の電車。列車が発車しようとしていたが、これには乗らない。篠栗行きの普通列車。しばらく待つことにする。とりあえず、家に帰るのが正式に1日早くなったので、連絡する。金沢では今日1日雪とのこと。何となくピンと来ない。

 しばらくして黒崎行きの列車が入ってくる。沢山降りてくるのだが、乗る人は少ない。ラッシュとは反対側に進むことになる。

 博多を出て、市街地を鹿児島本線より高いところを走り、吉塚。そして鹿児島本線と別れ、住宅とマンションを見ながら地上へ降りていく。少し田畑も混じる。工場が混じり、柚須。工場と水田がある。水田が広がったが、住宅が多くなり、原町。住宅地を走る。線路がきれいになったと思ったら、香椎線がオーバークロスする。そのオーバークロスするところで長者原。先日、この上を通ったのだった。

 長者原を過ぎると、住宅を抜け、水田で、少し住宅がある。右側は山である。左側は少し離れて山がある。住宅が増え、門松。左側は水田が広がり、少し離れて住宅がある。右側は住宅・マンション・店などがある。両側が住宅・マンションになり篠栗。篠栗を出て、住宅が減る。両側が山になり、山に近づいていく。トンネルを抜け、さらにトンネル。抜け、住宅を見下ろすところで筑前山手。ローカル線のような風景である。住宅がほとんどない深い谷になる。水田と道路がある。トンネルを抜け、住宅の多い谷になり、城戸。ホームには瓦葺きの塀が連なっている。城戸を過ぎ、長いトンネルを抜け、水田と畑があり、九郎原。ローカル線的な場所にある駅だが、駅自体はきれいである。谷の川沿いに集落がある。すぐなくなり、水田と小さな川と道のある谷になる。谷が広がり、水田と新しい住宅があり、筑前大分。水田が広がり、少し住宅がある。住宅地の中に入っていき、桂川に到着。

 桂川を出て、住宅地から水田と住宅の景色になる。少し山を抜け、住宅地になり天道。住宅地で、水田が混じる。住宅が増え、町になってきて、飯塚。市街地から水田が混じる。川を渡り、マンション、病院・立体駐車場などが目立ち、新飯塚。堀割を抜け、住宅地。水田も多い。段差のある土地である。浦田を出て、住宅地で、水田が混じる。鯰田を出て、左側は広い川に沿う。対岸に住宅他がある。右側は水田と住宅の景色。川を渡って、住宅地の中に入る。住宅が減ったところで、小竹。橋上駅である。その後は、右側は川の堤防に沿う。水田と住宅の景色で、住宅が少し増え、勝野。少し山を越え、町になり、直方に到着する。広い構内の駅である。

 直方を出て、住宅地を走る。水田が混じる。新入駅の手前で、車両区があり、気動車や客車などが沢山停まっていた。今ではほとんど使われないようである。新入を過ぎ、川を渡り、住宅が多く、筑前植木。新幹線がオーバークロスする。水田と住宅の景色だが、住宅が少なくなる。再び住宅が増え、鞍手。水田と住宅の景色で、少し山を越え、住宅が増え、筑前埴生。広い川を渡り、市街地に入り、中間。水田と住宅で、小さい山を抜け、住宅地になり、東水巻。上下線の間に駅舎がある。その後は少し山を越え、住宅が増え、折尾に到着する。

●折尾−若松(筑豊本線、愛称:若松線)

 折尾で1分の接続。走れば…、と思ったのだが様子がおかしい。違うところに着いた感じがする。筑豊本線折尾・中間方面からの列車、二島・若松方面へ直通する場合と、黒崎・小倉方面へ直通する場合、全く違う「のりば」に到着するのだった。黒崎方面へ行く場合は、本来の折尾駅ではなく、約150m離れたところにある折尾駅、駅前広場を挟んで向かい側にあり、信号・横断歩道を渡ったりするくらいの折尾駅に到着するのであった。そういう次元で、1分の接続は不可能であった。本数が少なくなる「若松線」。34分待と鳴ってしまった。この34分のために、予定していた接続は全くダメになってしまう。

 とりあえず、「若松線」の列車自体は早めに到着してしまったので、乗り込んでしまう。そうして、そのまま若松から折り返して、折尾から鹿児島本線・山陽本線とたどっていくと、岡山着18時52分。この段階で予定より50分遅れている。それから大阪へ行っても、最終の「サンダーバード」に乗れるわけもなく…。つまり、「きたぐに」で帰るか、どこかで新幹線に乗るか、そういうことになる。

 それとは別に、若松から戸畑への船があるらしい。この列車、若松着が10時36分。予定どおり帰ろうとすると、戸畑発10時59分の列車に乗らなくてはならない。これに賭けつつも、折り返しには絶対に間に合わせるようにしなければならない。こうしてJR九州完乗が、焦りの中で達成されることになってしまったのだった。

 そうやって時刻表をめくっているうちに乗客が増えてくる。何となく、男女比、男性の方が多い。しかも、平均年齢が微妙に高い。そうして、手に色の付いた新聞を持っている人がほとんど。競艇場へ向かうおじさんたちだった。

 若松を出て、堀割の中で複線になる。堀割を抜け、住宅。そして、左側は工場、右側は林。そのうち、右側の林が製鉄所になり、二島。左側は住宅地や店、右側は大工場である。そして奥洞海。おじさんたちは降りていった。住宅や工場がある。左側は山に沿って住宅。右側は石油系の工場がある。藤ノ木を過ぎ、住宅地を抜け、洞海湾が見えてくる。対岸に製鉄所が見える。そのうち対岸は山から市街地になってくる。前方に若戸大橋。そうして、何となく、海側に船のりばらしきものが見える。これってひょっとして…。そうして列車はしばらく、団地や住宅地の中を進み、若松に到着した。これでJR九州完乗。そういう感慨に浸るまもなく、戸畑までどうやっていくか、考えなければならなかった。

 とりあえず駅を出る。結構あたらしそうな駅舎だが、見ている間もない。ちょっと広い広場を歩き、道路に出る。「市民会館前」というバス停。見てみると戸畑駅前行きのバスがあるではないか。しかも、あと5分ほどで来る。とりあえずチェック。そうして海の方へ行くが、船のりばらしきものは見あたらない。そうしている間にバスの時刻が迫ってくる。よく考えると、5年ちょっと前に戸畑駅で降りて、製鉄所を見学したことがあるのだが、その時、戸畑駅から海って結構距離があったと思う。仮に、今若松ではなく戸畑の港にいたとしても、列車に間に合わないかも知れない。そうして、現実として今若松にいる。船の待ち時間と船に乗っている時間を考えると、間に合うことは絶望的である。

 ということでバスが定刻通りにやってきた。とりあえず、どこをどう経由するのか分からないが、乗ってしまう。これで間に合わなければ、公共交通機関どの手段を使っても間に合わないだろう。

 バス路線図を見ていると、あと一つぐらいのバス停を過ぎると若戸大橋。そして、対岸に渡って3つぐらいバス停を過ぎると、戸畑駅前らしい。意外と近そうである。バスは町を過ぎて橋を渡る。洞海湾の真上を通る。まさか、若戸大橋をこういう形で通ることになるとは予想していなかった。ここで焦っても仕方ないので景色を楽しむが、やっぱり気になってしまう。

 橋を渡り、料金所。この橋は有料道路だった。ここでつまっても困るのだが、間に合った。そうして一般道に入るが、何となく5年前に見たことがあるような景色だった。そうして、町に入り、商店街の中のバス停。ほんとうはさっと行って欲しいのだが…。そして、右折を何回かして、戸畑駅に到着。間に合ってしまった。前の方の席に座っていたので、最初に降りることができた。歩いてホームへ行っても十分間に合う。改札では自動改札に「ゾーン券」を通す。このきっぷで改札を通るのもこれで最後であった。

●戸畑−下関(鹿児島本線・山陽本線)

 ホームへ行く。風が強い。海が近い高架駅。ちょっと離れたところで騒いでいる。遠くから見ると、おじさんが線路に落ちたらしい。風が強くて足下がおかしくなったのか、帽子を飛ばされて追いかけたのか。すぐに周りの人によって引き上げられたが、その数分後、特急ソニックが高速で通過していった。

 しばらくして列車が入る。門司港行き。小倉で乗り換える予定。快速列車なので次が小倉。線路の多い工業地帯を走って、小倉へ。乗り換えの案内、下関行きはここで降りずに、門司まで乗って欲しいとのこと。微妙に遅れており、また、階段を走らなければならないので、接続は次の門司に譲ったようである。

 しかも、小倉駅では大分方面からの特急を待つために、遅れて発車。そのあと、門司では下関行きの列車が待っていた。隣に停まっている列車に乗り移る。半分以上の乗客が乗り移った。下関行きと門司港行き、同時に発車する。そうして、関門トンネルを通り、下関に到着する。ホームを移動すると、黄色い2両の気動車が停車している。山陰本線の列車だろうと思ったら、ホームの案内を見ると小郡行き。乗り込む。

●下関−大阪−金沢(山陽本線・東海道本線・湖西線・北陸本線)

 下関から気動車で小郡へ。いつもは電車で通る区間である。それが新型でもない気動車。本来はスピードを出すべきところもマッタリと走る。厚狭到着の直前など、もっとスピードを出して通るところが、結構ゆっくりである。たまにこういうのもいいかも知れない。そうやって、のんびりしながら、小郡へ。

 小郡から岡山まで、一気に同じ列車で移動してしまう。噂の「ニュータイプ」という、改造列車。新快速みたいな座席である。海側に座る。

 小郡を過ぎて、よい天気。そういう中で、富海駅付近の海を眺めると、冬であることを忘れてしまう。やっぱりこの区間、普通列車にしてよかった。徳山で数分停まったので、自動販売機でお茶を買う。そうして、柳井を過ぎ、海沿い。柳井港は去年の夏にフェリーから降りて列車に乗った駅だった。そのあとは大畠。釣り場が近い。このあたりも、今度暖かくなったらゆっくりと訪れたいところである。

 岩国からは快速列車となる。適度なスピードで、適度に駅を飛ばすのでこの区間だけ居眠りをしてしまう。気がついたら五日市。ここから広島まで普通列車に戻る。広島で最近よく聞く入線メロディーやら自動放送が聞こえてくる。これらを聞くと、広島だなと思う。やっぱり新幹線では味わえない。

 広島から西条まで快速。さっき眠ったので、眠くならない。セノハチを越えて、西条へ。そこから普通列車となる。山の中を通り、退屈といえば退屈なのだが、気分次第では面白いところかも知れない。

 三原からは結構好きな区間。糸崎を過ぎて、私の中では車窓トップクラスである景色を眺めて尾道。しまなみ海道を過ぎてから、東尾道・松永・備後赤坂を過ぎて。高架の福山。そして、この前降りた笠岡などを過ぎ、そろそろ日の入り。笠岡あたりが限界だった。金光では完全に暗くなっていた。倉敷を過ぎて、岡山。接続時間がほとんどないのに別のホームへ走る。当然ながら運動会。しかも、本数の少ない区間。座ることができない。そうして、特急「やくも」が遅れているということで、5分遅れて発車。新快速にちゃんと接続するのだろうか。

 高島・東岡山と進んで行くが、定刻に戻ろうという気配がない。上道・瀬戸・万富でも同様。それにしても、ある程度の町なのに、列車の乗客は減らない。この季節、この区間は直通客が多い。万富・熊山・和気・吉永と進むが、スピード全開というわけでもなさそう。北陸本線では、特急の関係もあるのだろうが、列車が遅れたらほんとうにスピードを出す。各駅の停車時間も短くなる。そういう気配が全く感じられない。

 そうして、多分駅間距離が長くなったらスピードを出すのだろうと思い、三石・上郡と進むが、そうでもなさそう。有年あたりだと遅れていることすら忘れるが、よく見ると遅れている。

 この列車、相生で播州赤穂から来る新快速に接続し、新快速よりも先に発車するというのが本来の形。しかし、今日の場合、とりあえず乗客を新快速に乗せ、新快速を先に発車させるという作戦に出たらしい。そうして、新快速が行ってしまってから、マッタリと姫路まで行こうということらしい。とにかく、新快速に乗り換える。そうなると、結構スピードが出ている。伯備線の遅れは、相生以降で取り戻そうという魂胆らしい。

 姫路での停車時間もそこそこに発車する。それにしても早い。本来の速さ+遅れを取り戻す速さで、酔ってしまいそうである。加古川発車時に「遅れましてご迷惑を…」。西明石あたりでは遅れが1分を切っていたと思うのだが、「遅れまして…」。神戸・三ノ宮ではその放送がなくなっていたので、定刻運転に戻ったらしい。

 そのまま、大阪に着く。西の方から来ると、そのまま乗っているのが普通なのだが、そうなると、今日中に金沢に着くことができない。ここで降りて特急に乗ることにする。京都でも当然よいのだが、座席の関係でもある。

 少し大阪で時間があるので、ホームで弁当を買い、列について列車を待つ。そうして、「サンダーバード」が入ってくる。この駅から特急列車に乗るのは5年ぶりであった。行き先の案内が「富山行き」ではなく、「金沢行き・富山行き」となっている。切り離しを考慮しての放送であろう。とりあえず、金沢駅ホームで歩くことを覚悟して、3両目の金沢行き車両に乗る。

 結構空いた状態で発車。車掌さんが来たときに、自由席特急券を買っておく。それにしても、新快速と同じ区間を走っているし、同じような時代にできた車両なのに雰囲気が全く違う。新快速にあるような殺伐とした雰囲気が全くない。とてもいい雰囲気である。特別料金があるだけでこれだけ雰囲気が違うのであった。

 京都を過ぎて、山科から湖西線。全く停車せずに、近江今津を越えると雪が多くなってきた。山陽の、暖かい雰囲気のあと、こういう状態。毎度のことながら、不公平さを感じる。敦賀に停車して、今度は福井。福井からノンストップで金沢。通勤で毎日とっていただけあって、ずっと外を見ていなくても、ちらっと外を見ただけでどのあたりか分かってしまう。駅の通過もどの駅か、駅名標を見なくても分かる。同じ線路なのである。

 そうして、金沢駅に到着。幸いにしてほとんど雪が積もっていなかった。


【概要】 【各日程へのショートカットは、この旅の旅行記完成後作成予定。それまではお手数ですが「概要」ページへ戻ってから各ページへお進みください。】
【「JR各線を巡る旅の記録」トップへ】 【このWebサイトのトップへ】