JR各線を巡る旅の記録

38 北海道その(3) 3日目 要約



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3日目(2002年4月29日)
【札幌】6:42発−(普通)→【石狩当別】7:26着、7:51発−(普通)→【新十津川】9:29着…(徒歩並びにバス)→【滝川】10:25発−(特急ライラック1号)→【深川】10:40着、11:08発−(普通)→【留萌】12:04着、12:30発−(普通)→【増毛】12:55着、13:07発−(普通)→【深川】14:31着、14:40発−(特急ライラック7号)→【旭川】15:00着、15:25発−(普通)→【富良野】16:38着、16:57発−(普通)→【旭川】18:17着、18:26発−(普通)→【新旭川】18:33着

この日は残っている路線を片づけるという意味合いの強い日。札沼線・留萌本線・富良野線。それぞれ特色のある路線。


●札幌−新十津川(函館本線・札沼線)

 歓楽街というのは朝になると落ち着いているものである。そして、かなりの塵が、風に舞っている、という景色であり、私は広島でよく見る。しかし、ここは違っていて、「日の出と共に営業開始」みたいな「お店」もあり、朝からすでに「歓楽街」になっているすすきのであった。

 そのまま、主要な通りまで出る。そうして、地下鉄に乗ってもよかったが、時間もあるし、階段の上り下りも面倒なのでそのまま札幌まで歩く。何となく手前遠方に大きな建物が見える。これが札幌駅だろうか、と思ったら正解であった。そのまま歩いていく。かの有名な「大通公園」等も横切る。これぞ札幌、という風景であった。

 札幌駅に思ったより早く着いた。そうしてエスカレーターでホームまで登る。石狩当別行きの列車が入ってきたが、乗ろうと思っていた列車の1本前。これに乗っておくと、石狩当別駅でゆっくりできるので、乗っておくことにする。予定より22分早い行動開始となった。

 札幌駅を出て、そのまま高架で町を見下ろす。前方に山が見える。桑園から札沼線に入るが、そのまま高架で進んでいく。住宅地、団地などがある。新琴似を過ぎて地上におり、畑も混じる。住宅地と畑を見つつ、進んでいく。あいの里教育大から単線になる。そうして、基本的に住宅と畑、時々林などが混じり、石狩当別に到着する。ここまで3両で来たが、私が乗っていた1両、そのまま新十津川行きになるということ。とても空いているが、そのまま座席は確保することができた。一応、荷物をおいたまま、真新しい橋上駅を観察する。

 石狩当別からは、左側に山、右側に水田か畑が大きく広がる、という景色が続く。左側の山は離れたり近づいたりするが、右側はずっと広がっている。時々、左側に近づいていた山の中に入ってしまうことがあり、その時は両側に林が広がる。白樺の林で、まだ葉はない。下草である笹が目立つ。

 石狩月形で17分停車。ちょっと外へ出る。その後は札比内あたりまで少し、草原とも林ともつかないところを走る。時々小川があり、深い谷になっている。その後は前と同じ、左側が山で、右が水田か畑。少し離れて石狩川の堤防が見える。そういうところをゆっくりと走り、新十津川に到着する。

●新十津川−滝川(徒歩並びにバス)

 新十津川まで到着した。この後効率的に動くためには、同じ列車で折り返すのではなく、このまま滝川まで行ってしまわなければならない。前の日にコンビニで地図を見て、どうやって歩けば滝川に到着するか、見てあったのである。

 そうして駅を背にして歩き始めるが、同じように歩いている人で、鉄道好きらしき人があと2人ほどいた。

 歩いていて、国道に出る。バス停があって何人か待っている。そこへ「滝川ターミナル」行きのバスが来る。どれくらいの頻度で走っているのか、滝川ターミナルと滝川駅の位置関係、バス運賃とか全く分からないが、せっかくバスが来た。このバスに乗らなかったがために、今日の日程がガタガタになっても困る。とりあえず乗ってしまう。何となく、今年1月の、若松から戸畑までのバスを思い出す。

 小さい川を渡ってから、石狩川を渡る。そういえば、今日泊まる健康ランドへ行くときに、新旭川駅からの徒歩の途中にある川も石狩川だったような気がする。そうして、少しだけ滝川の町を迂回した後、滝川ターミナルに到着する。なんてことはない、滝川駅であった。

 バス代を払って降りたのだが、そういえばこの区間、JRバスもあったような気がする。JRバスだと、たしか手持ちの周遊きっぷで行けたはず。それであのとき、乗らなかった人がいたのであった。まあ、無事着いたのだからいいことにしよう。

●滝川−深川(函館本線)

 滝川で思ったより時間がある。歩く予定のところをバスに乗ったのだから、当然である。しかも、もともとの予定、この滝川−深川間の特急のうち、最も早くくるもので組んでいたのであった。じつはその予定より2本遅らせても、次の深川で乗り換えが成立したのである。まあ、天気が良かったので歩いてもよかった、というのは結果論であるが…。

 うどん屋さんのメニューを見ていたら、カレーがあったので、それを食べる。よく考えるとこれが朝食であった。

 そうして、3年前、稚内からの戻りに夜行列車で早朝4時台に降り立ったこの滝川駅のポスターなどを眺め、ようやく時間が来たのでホームに出る。ここから根室本線が分岐。ずーっと東へ行き、釧路を超えると祖母がいるのだが、1ヶ月ぐらい前に会っているので、今回はそこまで行かないことにする。

 滝川から特急ライラック。普通列車に乗りたいところなのだが、この区間、極端に本数が少ない。北海道で「青春18きっぷ」を使った移動は結構大変だろうと思う。滝川から、両側に田畑、時々住宅が混じる、という景色が続き、深川に到着する。

●深川−増毛−深川(留萌本線)

 深川に到着。隣のホームを見てみると、留萌本線の列車らしきものが停まっているが、時間もあるので一旦駅舎へ。そうして、しばらく時間を過ごした後、留萌本線の列車に乗る。

 深川を出て、構内ですぐに別れて、右に折れる。田畑の中を走り、前方の山に向かっていく。北一已を過ぎて、前方にあった山に入っていくのかと思ったら、左に折れた。山に並行して走る。真布を過ぎてから、その山に入っていく。恵比島駅は某ドラマか映画の(よく分かっていない)舞台になったところ。セットの駅なのか、本物の駅なのかよく分からない。それよりも、車でこの駅を訪れる人が多いみたいである。

 その後は山の中。白樺と笹。トンネルを抜け松。峠下を過ぎると田のある谷となる。その谷を通り、広がって町になり、留萌に到着する。少し時間がある。鉄筋2階建ての駅舎を眺める。駅そば屋で、鰊そばがあった。鰊うどんはないらしい。まあ、せっかくなので今回はうどんでなくにしんそば。半身丸ごと載っている。ちょっとスープがしょっぱいような気がしたが、にしんそばにふさわしいのかも知れない。

 留萌を出ると、住宅や港などを過ぎる。鉄橋に線路もう1本分のスペースがあったのだが、これは旧羽幌線の跡。ここから日本海側沿いに幌延まであった線路である。いつか代替バスで通ってみたいと思っているところである。そうして海沿いを走る。漁港もある。海沿いを走り、時々住宅がある。阿分や、朱文別駅は前のドアしかホームにかからないという駅であった。そうして、港町的なにぎわいのある増毛に到着する。

 この駅、人が沢山いる。帰りはこの人たちが乗ってくるのかと思ったが、どうも様子がおかしい。この駅、無人駅なのだが駅舎を利用したそば屋だったのである。どおりで、車が多く停まっている。車で来て列車は関係なく、そばを食べて戻る。そういうことらしい。そういうことで、そばを食べていた人のほとんどが列車に乗ることなく、そのまま深川まで戻る。

●深川−旭川(函館本線)

 今度はちょうどよい接続で旭川まで行く特急「ライラック」へ。なんか今日は「ライラック」に乗る機会が多いらしい。「スーパーホワイトアロー」にも、「オホーツク」にも、まして「スーパー宗谷」にも当たらない。

 深川から水田と住宅地なのだが、山越えがある。トンネルをいくつか通り、町になってきて旭川に到着する。旭川で少し時間があるので駅舎を見る。この駅、3年前も降りているはずなのだが、あまり覚えていなかった。駅舎を見てはっきりと思い出す。そして、構内をウロウロして、やっぱり降りたことのある駅だと気づく。

●旭川−富良野−旭川(富良野線)

 富良野線のホームは遠い。というか、さっき特急ライラックから降りるとき、どこにホームがあるか気づかなかった。地下道を歩くと、途中から細くなる。何となく富山駅での富山港線ホームへ向かうような感じであるが、そのままずっと歩いていったところに富良野線のホームがあった。ホームから駅舎・函館本線などのホームがはるか遠くに見える。これだと遅れそうなとき、ほんとうに困るだろう。乗る列車は新しい気動車。何となく、JR東日本のローカル線でよく見るような形なのだが…。

 旭川から宗谷本線などに並行することなく、すでにホームの段階で別れているので、さっと右に折れて進んでいく。忠別川を渡り、住宅地になる。その中を神楽岡・緑が丘。畑も混じってくる。そうして、両側が水田になり、左側に丘、右側に大雪山が見えてくる。しばらくそのような景色が続く。西神楽駅に停まるとき、踏切に列車がかかる。その踏切からまっすぐ丘に向かって道が続いていた。

 そういう、丘と大雪山が見えるところで、計算上、JR線の乗りつぶし90%を達成することが出来たようである。いつも、景色のよいところが偶然か無理やり、10%台の達成地となっているが、今回も景色のよいところでそれを迎えることが出来た。

 千代ヶ岡を過ぎて、丘が線路の近くまで来る。そして、東美瑛で、その丘に少し登る。草原が広がる。そうして、住宅が増えて、農協関係の建物が多くなり、美瑛。

 美瑛を過ぎ、しばらく丘を見た後、山に入っていく。そして下っていき、水田と住宅が広がる。そうして上富良野。その後は水田と住宅という景色になり、富良野に到着する。

 ここで、本来は根室本線を使って東か西に抜けるのが正当であろう。ただ、東へはすぐに接続があるものの、泊まるとすれば帯広。ちょっと今回の目的範囲からはずれてしまう。西へ行くには接続が悪すぎる。そういうことで、ある程度の接続で、そのまま旭川へ戻ることにした。宿泊場所と接続を考えると、それが最適のようであった。こうして、同じルートを戻ったのであった。

●旭川−新旭川(宗谷本線)並びに健康ランドへ

 そうして新旭川へ向かう。しばらくは高架。地上を走り、新旭川。これは3年前も同じように通っていて、同じように新旭川で降りている。その時と同じように、駅を出て歩く。だいたい勝手が分かっているので、今回は地図がいらない。3年前と同じところに信号があり、スーパーがあり、コンビニがある。道は間違いがない。そして、石狩川を渡る。渡ってしばらく歩くと国道へ。そこにすぐ健康ランドがあるはず。と思ったらすぐにあった。すぐそこにバス停があるので、明日の朝のバス時刻だけチェックして、3年前と同じ健康ランドに入る。3年間の間にいろいろな健康ランドに泊まり、記憶が薄れていたが、中に入って思い出すことができた。



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