JR各線を巡る旅の記録

38 北海道その(3) 4日目 要約



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4日目(2002年4月30日)
【旭川】7:20発−(特急スーパーホワイトアロー4号)→【岩見沢】8:17着、9:04発−(普通)→【追分】9:51着、10:59発−(特急とかち3号)→【新夕張】11:16着、11:24発−(普通)→【夕張】11:51着、12:14発−(普通)→【新夕張】12:41着、13:03発−(特急スーパーとかち6号)→【追分】13:21着、13:43発−(普通)→【苫小牧】14:17着、14:33発−(普通)→【東室蘭】15:36着、15:42発−(普通)→【室蘭】15:55着、16:42発−(普通)→【室蘭】16:56着、18:10発−(特急スーパー北斗18号)→【函館】20:12着

この日、室蘭駅においてJR北海道は完乗。それにしても、室蘭本線、なんで本数が少ない区間でも複線なんでしょうね。


●旭川市内及び旭川−岩見沢(函館本線)

 こういう旅の時は、列車の発車時刻からその駅までの到着時刻、そして風呂に1時間ほど入る、という逆算をして朝起きる時刻を決めているのだが、今日も同様。5時半頃の起床。家にいるときと違い、連日早起きでも苦にならないのは転地効果というやつか。

 いつものように風呂に入り、フロントで追加料金を支払い、外へ。新旭川駅へ歩いてもいいのだが、せっかく駅前にバス停があり、旭川駅へ直通している。今回は旭川駅へ向かうので、このバスに乗ることにする。前回は新旭川駅から名寄・稚内方面へ向かったことと、朝早かったことで新旭川駅まで歩かざるを得なかったのだった。

 ある程度の乗客で、旭川の町を走る。途中、ロータリーがあった。ちょっと携帯電話充電器を操作していたので、気が付くとロータリーの中だったのだが、初めてロータリーというものを見た。そうして旭川駅に到着。この駅で朝食を買おうと思っていたのだったが、乗ろうと思っていた特急の1本前のものが停車していたのでそれに乗り込む。この列車、おそらく札幌への通勤客が多く乗っている。今日から祝日でも土日でもない、平日だったのである。

 滝川までは昨日詳しく見ていたので、その後から。

 滝川を出ると、水田や畑中心の景色である。砂川にも停車するが、この駅も私が「乗りつぶし」を始めた頃あった路線がなくなっている。そのあとは同じように水田中心。美唄をすぎ、雪捨て場にはまだ雪が固められていた。そうして同じような景色で岩見沢に到着。

 この駅、少し前に火事になったのだが、今はプレハブの駅舎で営業が続けられていた。この駅で朝食を食べる。カレーうどん。食べていると、到着した列車から高校生が多く降りてきていた。

●岩見沢−追分(室蘭本線)

 昨日までの晴れて、やや暑い天気とはうって変わって、雨で肌寒い日になっていた。岩見沢から気動車に乗り、「室蘭本線」を進むことにする。ここから沼ノ端まで、ローカル線なのか幹線なのかよく分からない路線になっている。

 岩見沢を出て、広い鉄道用地の中を走る。国道をオーバークロスして、函館本線と別れる。その後、栗丘まで水田の中。そしてその後少し山に入る。町になって栗山。そうしてその後は水田が中心の景色。石勝線が近づき、特急列車とすれ違う。住宅地の中に入って追分に到着する。

 追分で1時間弱。晴れていれば適当に町をうろつくところだが、雨が降っている。わざわざ折り畳み傘を開いて、町を歩く気にもならず、待合室で時間を過ごす。北海道の駅で気づくことは、飛行機関係の案内が多い。ポスターの他に、飛行機の時刻表もおいてある。本州へは、寝台車などに乗客を誘導し、JR東日本の売上に貢献するよりも、駅で航空券を販売し、その手数料収入を得た方が利益になるのだろう。

●追分−夕張−追分(石勝線)

 ようやく時間が来て、特急列車に乗る。やはり特急に気兼ねなく乗れるというのは、効率よく動くには欠かせないことである。

 追分を出て、牧草地中心の景色。次第に山になってきて、深くなる。このあたり、駅のポイント通過時には必ずシェルターの中に入る。そうして、山から広い谷になり、メロン畑であろうビニールハウスが増えてくる。そして紅葉山改め新夕張に到着する。時間がないのでそのまま夕張行きの普通列車に乗り換える。

 何もいわずドアが閉まり発車。ビニールハウスと住宅が中心の景色。そのうち見えてくる住宅には、元炭坑町の面影がある。清水沢駅はホームと駅舎の間に妙な空間があり、ちょっと気になる駅であった。その後は谷の中を走る。木のない山も見える。炭坑の名残であろう。鹿ノ谷から住宅地が続き、夕張に到着する。

 新しい駅であったが、無人駅。例によって天気が悪く、そのまま駅舎で過ごし、同じ列車で一旦新夕張まで戻る。この列車は千歳行きなので、そのまま乗っていてもよかったのだが、追分での接続時、時間が少ない。まして、全体的に特急が遅れているような感じもするし、大事をとって追分まで特急に乗ることにする。

●追分−室蘭−東室蘭(室蘭本線)

 また追分駅に来た。駅の状況はだいたい覚えているのだが、特急で来てしまったがために時間が余ってしまう。またさっきいた待合室で時間を過ごす。

 追分から再び普通列車。牧草地を走り、水田、畑という景色。それよりもこの路線、運転本数を見るとほんとうにローカル線なのだが、複線なのである。名称も「室蘭本線」。複線の線路を、気動車が快適な速さで走っている。昔の名残なのだが、おそらく日本で一番運転本数の少ない複線区間であろう。しかも、PC枕木のところもあるのである。

 そうして、水田・畑、時々林も混じりながら、複線区間を快適に走っていく。そのうち、林の中で単線の電化路線が現れる。千歳線である。どっちが幹線か分からなくなるのだが、合流し、住宅地の中で沼ノ端。そして、おととい走ったところを通り、苫小牧に到着する。どうも今回、苫小牧駅が拠点になっているようである。

 苫小牧から時間もあるので普通列車。何となく車内になじみのある、赤色の電車である。苫小牧を出て、工場の横を走る。工場から住宅地になる。糸井を出て、少し海が見え始める。先日停まった健康ランドが見える。その後は住宅や工場、そして海が続く。登別の少し前で一旦内陸に入る。登別駅のホームの屋根は妙に高い。そうして少し海を見つつ、工場も多くなり、町になってきて東室蘭に到着する。

 さて、東室蘭。予定ではここでビジネスホテルに泊まりつつ、今日のうちに室蘭を往復するつもりであった。しかし、ビジネスホテルに泊まろうと思った理由2つのうち、1つめ、携帯電話の充電については、電池式の充電器で十分であったし、もう一つの理由、洗濯についても多めに持ってきたおかげで解決していた。ということで無理してビジネスホテルに泊まる必要もなくなっていた。そこで、今日のうちに函館まで行ってしまうことにした。そこで、ここで宿探しをせずに、すぐに室蘭を目指すことにする。隣に停まっていた普通列車に乗ることにした。

 室蘭を出て、工場が続く。緑地帯のある製鉄工場。何となく、筑豊本線の若松へ向かう路線に似ている。御崎を過ぎると、ギザギザ屋根のいかにも「工場」という感じの建物。そうして母恋を出ると、トンネルを抜け、ビルなどが増えてきて室蘭に到着する。きれいなホーム・駅舎であった。ここでJR北海道完乗ということになった。

 さて、室蘭では時間があるうちにやっておかねばならないことがある。東室蘭でやろうかと思ったのだが、ここでやってしまう。まずはおみやげの購入。家族から「白い恋人」を頼まれており、それと会社の分も含めて。このお菓子、安い値段で量をさばくことができて、結構便利であることに気づく。そして、そのままおみやげを持って駅前の室蘭郵便局へ。このおみやげと、洗濯物のうちあと2日間で不要なものを送るのである。箱までここで買い、詰めて送る。おかげで荷物がかなり少なくなった。2泊3日の旅と同じくらいの量である。そうしてそれが終わると室蘭駅へ戻る。ちょうど、東室蘭行きの列車、改札が始まったところだったのでそのまま乗り、東室蘭を目指す。

 と、室蘭駅で用事を済ませてしまった。東室蘭駅ではほんとうに時間がある。やることもない。天気も悪いし、駅前をちょっと出ただけで、他に行くあてもない。まして、ほんとうはやる予定だった「ホテル探し」も必要なくなった。ここでも待合室で時間を潰すことになった。

●東室蘭−函館(室蘭本線・函館本線)

 そうしてようやく函館行きの特急がやってきた。席も結構空いている。外が暗くてよく分からない。とりあえず、音楽でも聴きながら、強力な振り子に揺られて函館を目指す。

 そうして函館に到着。夕食にありつけず、そのまま今日泊まる「サウナ」を探す。路面電車の駅では「松風町」の近く。歩いても近そうなので、歩く。で、「松風町」に着いたのだが、それからの場所がよく分からない。タウンページを見ながら、ようやく到着した。

 久しぶりに「健康ランド」ではなく「サウナ」。男女入れるので「健康ランド」でもよいのだが、この両者の違いはあるのだろうか。とにかく中に入る。受付はお兄さんだった。ちょっと古い。風呂はさほど広くない。普通の銭湯にサウナを付けただけ。垢擦りのお姉さんが暇そうで、漫画を見ていた。風呂にはさほど長く入らずに、休憩室へ。2階が風呂。3階は「衛星ワウワウ劇場」というのが筆文字で書かれていた。「ワウワウ」というのがよく分からず、「ウハウハ」に見えて、ちょっと放送できないような映画でも見せてもらえるのかと思ったのだが、ワウワウ。つまり世間一般では「WOWWOW」である。

 そして4階は食事をするところと、テレビを見る休憩室。なんか、レトロな雰囲気。マッサージ室というところを覗いてみると、めがねをかけたおじいさんがぼーっとしていた。とりあえず、チャーハンを食べる。こうやって食事をしたお金の請求は、翌朝フロントで払うことになるのだが、その伝票は筒の中に投げ込むと、フロントに落ちていくという仕組み。久しぶりにこういうものを見た。

 5階はビリヤード場と仮眠室。ビリヤード場は真っ暗になっていて、その横に仮眠室。なんか、暗い。よく見ると2人ぐらい寝ているようであるが、危険な雰囲気を感じて、ここで寝ないことにした。そして、4階の休憩室。そこの横に藤製のベットがいくつか並んでいた。そこで寝ることにする。テレビの音・食堂の音などが聞こえるのだが、やはり5泊目。気が付いたら寝ていたのだった。



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