JR各線を巡る旅の記録

38 北海道その(3) 5日目 要約



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5日目(2002年5月1日)
【函館】8:04発−(快速海峡2号)→【青森】10:43着、10:56発−(普通)→【弘前】11:43着、12:27発−(普通)→【追分】14:58着、14:59発−(普通)→【男鹿】15:39着、15:56発−(普通)→【秋田】16:57着、17:32発−(快速こよし6号)→【羽後牛島】17:36着

函館から普通列車等で帰ってくるというその1日目。ついでに男鹿線も乗っておく。

●函館−青森(函館本線・江差線・海峡線・津軽線)

 独特な雰囲気のサウナ。多少、まわりの音がしても、眠ることができたのは4泊目だからだろう。そうして、風呂に入ってから、そこをでる。路面電車の通りを歩き、函館駅へ。朝食としてうどんを食べておく。

 早めに函館駅に着き、早めにホームへ。そうして、おそらくこれで最後の乗車になるであろう「快速海峡」に乗る。今ではほんとうに珍しくなった、客車、という雰囲気のこの列車。これがなくなってしまうと、「客車」は夜行列車だけになってしまうのである。

 五稜郭を経て、江差線へ。来るときは普通列車だったので、このあたりは詳しく見る必要もない。とりあえず、津軽海峡を眺める。

 車掌の検札。周遊きっぷと「かえり券」を見せる。「このまま行ってしまいますね?っていう言い方も変ですけど」と言われる。よく分からないが、まあ、よいらしい。そうして、木古内を経て新線へ旧松前線の線路とも別れていく。。知内を経てから、青函トンネル。この列車、両方の「海底駅」に停まる列車であった。必ず眠ってしまう青函トンネル。今回は2回も停車があるので、ひょっとしたら寝ないかも、と思ったのだが、やっぱり居眠りをしていた。海底駅停車は分かったのだが、意識が戻った頃には津軽今別であった。中小国を通過し、ゾーン券は無効になり、「かえり券」を使う時となった。といっても今から丸二日。学生の時ですらやったことのない、のんびりした旅である。

 津軽線から海と住宅地を眺める。時々、「JRの騒音・振動で迷惑しています」という看板が見える。そうしているうちに、青森に到着する。

●青森−追分(奥羽本線)

 今回は青森での接続がよい。いつもは、青森で時間があるがために、銭湯へ行ったり、コインランドリーで洗濯をしたり、煮干しだしのラーメンを食べたりするのだが、今回は接続がよい。とりあえず、南部煎餅だけは買っておきたいので、ホームのキオスクで、袋入りのものを買っておく。

 ロングシートのこの列車。客車からいきなりロングシートになった、ということも不評の原因でもあるのだが、編成が短くなった、というのがほんとうの不評原因らしい。といいつつ、なぜかこの弘前行きは6両。おかげで下手なクロスシートで混んでいるよりも、快適である。

 青森から住宅地、林に入り新青森。今回はこの駅では降りない。町になって津軽新城なのだが、ここから谷になっていき、狭くなっていく。そして、それを抜けて大釈迦を過ぎると、リンゴ畑が多くなってくる。来るときに寝台列車から眺めた岩木山も見え始める。

 あとは、リンゴ畑や水田と岩木山。時々住宅が増えるという形。町になってきて弘前に到着する。

 弘前で少し時間がある。昼食時であり、サンドウイッチなどを買い、待合室で食べる。ついでに、せっかくなのでリンゴジュースを買って飲む。なぜか、青森では恒例になっているのである。

 弘前から3両。半分であるがさほど混んでいない。弘前から市街地を抜け、水田・リンゴ畑、離れて山が見える。石川という駅がここにあったのかと初めて分かったのだが、そのあたりから弘南鉄道が見え始め、大鰐温泉。そうして、だんだんと谷になってきて、深くなってくる。津軽湯の沢を経て、谷がほんとうに狭くなり、少し広くなって陣場。そうして、谷が広くなり、住宅も増えてきて大館に着く。ここで2両増結。5両になる。今日は編成の車両数という意味では恵まれている日である。

 大館からは水田が広がるが、周りの山の関係で、広くなったり狭くなったりする。時々山になりながらも、東能代へ。その後は山とも水田ともつかないところを走り、健康ランドへの徒歩史上、3番目にひどい思いをした森岳。あのとき歩いた道が少し見える。その後は少し山がちなところから、ほんとうに広い水田地帯にでてくる。八郎潟の干拓地。ほんとうに広がっている。大久保を経て、少し松林が増えてきて、海に近いという感じになり、追分に到着する。この旅で3度目の追分駅。うち2回は北海道であった。

●追分−男鹿−追分(男鹿線)

 男鹿線は「かえり券」のルートからはずれてしまう。そのため別に乗車券を買うのだが、面倒なのですでに先ほどの列車の中で買ってしまっていた。そのため、すでに乗車券は確保されている。

 時間もないのでホームにいると、すぐに気動車が入ってきた。まん中の車両はロングシートのみ。割と混んでいるので、そちらの方に座る。

 追分をでて松林の中で奥羽本線と別れる。林や畑、住宅の混じったところを走る。住宅が増えてきて二田。このまま住宅が続き、船越まで。その後は若干、山が寄ってきて、トンネルにも入り、少し海を見て男鹿に到着する。

 男鹿ではあまり時間がないので、駅の前を少しウロウロするにとどめる。そうして帰りの列車。高校生が多く乗ってくる。

●追分−羽後牛島(奥羽本線・羽越本線)

 この列車はそのまま秋田へ行くので、追分で乗り換える必要はない。男鹿で買ったきっぷは追分まで。それ以降は、「かえり券」が復活する。

 水田と住宅・畑が中心。土崎を過ぎると、列車工場が目立つ。住宅が増えてくるが、一旦減る。再び増えてきて、町になり秋田に到着する。

 秋田では少し時間があるが、夕食には早い。とりあえず、駅の中にあるショッピング街の本屋で、次の駅からの健康ランドへの道を、地図で確認する。一応、最寄りの駅は奥羽本線の四ツ小屋駅。ただし、羽越本線の羽後牛島駅でも、極端に遠いと言うことはないようであった。要は、両者の違いの問題。今日は四ツ小屋駅で降りて、明日の朝、羽後牛島、という冒険はしたくない。明日の朝、そのまま酒田方面へ行く(金沢へ戻る)ことを考えると、羽後牛島の方が都合がよいことになる。要は、四ツ小屋と羽後牛島、羽後牛島の方が遠いということは分かるのだが、その程度の問題。極端に遠くなるようなら四ツ小屋、明日のことを考えて、多少歩いても便利なら羽後牛島なのである。

 で、地図を見てみたのだが、羽後牛島から歩けない距離でもなさそうである。ということで、酒田行きの「快速こよし」で、羽後牛島へ行くことにした。ほんとうは酒田の健康ランドでもよさそうなのだが、場所の地図を用意してこなかったのであった。ほんとうは、今日の朝、室蘭から出発してくることを想定していて、青森−秋田間は特急を使う予定で、それでも当初の予定より1時間以上も早くなっていたのだった。

 早めに快速列車に乗る。快速であってもロングシート。そのうち、通勤客で混んできた。ここへ来て2両編成。さっきの5両・6両は何だったのだろうか。とりあえず、次の駅だったので、羽後牛島でそのまま降りる。そうして、駅を出てから、住宅地を抜けて国道へ。この国道を延々と歩けば健康ランドがあるはず。17時36分に羽後牛島駅を出て、結局18時20分に到着した。秋田市の「仁井田」という地区を、端から端まで歩いたという形になってしまった。健康ランドからは奥羽本線の線路が見えていた。結局、せっかく別れた羽越本線と奥羽本線を、わざわざ歩いたのであった。ただし、ずっと4車線の国道。店なども多くあり、どこかのように、水田とも山ともつかないところを歩く、といった悲劇にはならなかった。時間の割に楽である。いざとなったらバスも走っている道路である。

 健康ランドなのだが、露天風呂もなく、サウナも狭い。ただし、カプセルホテル併設であること。これで救われた。この旅最後の夜はカプセルでゆっくり寝ることになった。



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