6日目(2002年5月2日)
【羽後牛島】7:16発−(普通)→【酒田】9:06着、9:09発−(普通)→【村上】11:27着、12:21発−(普通)→【新発田】12:54着、13:10発−(普通)→【新津】13:41着、14:25発−(普通)→【長岡】15:19着、15:31発−(普通)→【直江津】16:55着、17:28発−(普通)→【金沢】20:14着
昨日歩いた道をそのまま羽後牛島駅まで歩く。途中、バスが追い越していった。これに乗るとちょっと歩く距離を短くできるのだが、そうなると早く着きすぎるということもあり、そのまま歩くことにする。
国道からはずれ、住宅地を横切って羽後牛島駅へ。この駅、以前は駅舎−地下道−ホームという基本的な形であったようであるが、反対側にも入り口を作る段階で、地下道を自由通路にしてしまった。そのため、以前の駅舎は形式的な待合室になり、出札・改札・そして待合室はホームの上にできてしまう、という形になったようである。
今日まで平日である。そういうことで、高校生も多い。そのうえ、中学生の部活らしい団体も乗っている。編成が短いこともあるが、こういう時間帯だとロングシートの方がかえって楽である。
羽後本荘で半分くらいの高校生が降りるが再び乗ってくる。なぜか、2両目の後半、男子高校生だけになってしまった。しかも、何となくぼーっとした人ばかりである。会話というものもないようで、ロングシートのほとんどを、ぼーっとした人が占めている。よく分からない光景である。その人たちは金浦で降りていった。どういう人たちが行く高校なのだろうか。
そうして、高校生の通学時間帯が終わり、2両目に至っては4人ほどになる。海沿いの景色を眺める。
上浜、小砂川など、委託駅のようで列車が到着するとおじいさんやおばさんが駅から出てくる。格好は普通なのだが、出てくるところから考えると、駅員のようである。
その中で海沿いに瓦屋根の家が並ぶ。北海道のトタン屋根をずっと見ていたが、瓦屋根になって何となく帰ってきたような気分になる。吹浦を過ぎ、鳥海山がきれいに見える。水のはった水田と鳥海山。この季節ならではの景色である。
そうして酒田なのだが、1年半ほど前はこの駅でものすごい時間があったのだが、今回はほとんど時間がない。階段を上り下りして、ホームを歩いて気動車に乗ると、すぐに発車。
庄内平野を過ぎて、海沿いへ。ここまで来ると去年の夏も通っているため、景色もよく覚えている。海・岩を見ているうちに新潟県へ。「笹川流れ」の遊覧船など。このあたりもできれば一駅毎に訪れてみたいところである。
村上に到着して、1時間ほどある。天気もよいので少し町を歩く。適当なところで引き返す。そうして今度は再びロングシート車。音も静かである。ちょっとウトウトして、気がつくと新発田駅。乗り過ごしても新潟経由で大丈夫なのだが、厳密にいうと手持ちのきっぷは新潟駅を経由しないきっぷ。とりあえず降りて、気動車に乗り換える。
水田が広がる。単線区間をゆっくりと走る。ローカル線のような区間であるが、よく考えると「行き」の時、寝台車でここを通っているのである。そうして、新発田に到着。
新発田駅は橋上駅にすべく工事中。何となく、工事中だった直江津駅と同じような佇まいである。ちょっと駅をウロウロしてみたり、跨線橋の部分はすでにできているので、そこを通り駅の裏にいってみたり。そして、座るところがあったので、少し遠くから線路を見て、駅の放送を聞きながらしばらくたたずむ。
新潟方面へ行く列車は遅れているようであるが、長岡方面は正常。そのまま乗る。加茂・東三条・帯織と、この前の冬に訪れている。あのときは雪が降っていたが、季節は変わっている。何となく雪の中の景色とだぶって見える。
長岡に到着。何となく微妙な待ち時間なのだが、とりあえずうどん屋へ。そうして、この前食べておいしかった「めかぶうどん」を食べる。やはりこの駅のうどんの堅さはちょうどよい。だしもやや濃いが、かなりよい。
長岡から柏崎へ。そして、海沿いを走り、直江津へ。ここからいつも乗っている列車になる。谷浜からJR西日本の駅名標。いつも感じるがこの駅でほんとうに戻ってきたという感じがする。
そうして、この列車、富山で乗り換える必要がなく、そのまま同じ席に座り、金沢に到着する。