JR各線を巡る旅の記録

44 最後に首都圏その4【完結編】 1日目要約


【概要】
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1日目(2002年12月20日夜〜21日)
 【金沢】22:15発−(寝台特急北陸)→【上野】6:19着、?発−(普通)→【東京】?着、6:45発−(特急さざなみ1号 君津より普通)→【館山】8:45着、8:54発−(普通)→【安房鴨川】9:37着、9:38発−(普通)→【勝浦】10:06着、10:21発−(普通)→【大網】11:22着、12:20発−(普通)→【成東】12:18着、12:22発−(普通)→【銚子】13:24着、13:38発−(銚子電鉄・普通)→【外川】13:57着、14:01発−(銚子電鉄・普通)→【銚子】14:20着、14:24発−(普通)→【佐原】15:09着、15:43発−(普通)→【鹿島神宮】16:09着、16:20発−(普通)→【長者ヶ浜潮騒はまなす公園前】16:32着、16:42発−(普通)→【鹿島神宮】16:50着、17:42発−(普通)→【佐原】18:03着、18:31発−(普通)→【千葉】19:35着

 事実上の「乗りつぶし」最終日。といっても、乗った区間の多くが「新規乗車」となってしまうという、最終にしてはものすごく効率のよい「乗りつぶし」。朝の上野駅→東京駅京葉線のりばの移動がうまくいったおかげで、鹿島線も含めて千葉県・茨城県の未乗区間が全て終わる。

●金沢−上野(北陸・信越・上越・高崎・東北本線)

 今回の「首都圏往復フリーきっぷ」と、寝台券は、1ヶ月弱前から気合いを入れて確保していた。ということもあり、3連休に入る金曜日にもかかわらず、個室寝台を確保することができたのであった。東京へ寝台車で行くというのがすっかり普通になってきてしまっている。本当は、首都圏の乗りつぶしの時に、その行き帰り、上越線や大糸線・中央本線などを楽しむつもりだったのだが、寝台車が続いてしまっている。そのかわり、予定よりも早く「乗りつぶし」を終わろうとしているのであった。

 前回・前々回よりも微妙に遅く金沢駅の5番のりばに着く。当然、列車は来ている。乗ろうとする車両を見ると、ちょうど車掌の第1回目の検札が終わっているようであった。金沢駅で寝台特急「北陸」に乗ろうとするとき、かなり早くから列車が来ているので、それに合わせて早く乗っておけば、早く検札を受けることができ、発車前からゆっくりできるのである。やっぱり、もう少し早く来ればよかった。

 今回は初の個室2階室。ドアの位置などがちょっと違う。乗ってみて、窓の外を見ると、6番のりばに停まっている「急行能登」の座席を上から見ることができる。

 発車の時刻になったが、接続する特急列車が遅れているため、こちらの発車も遅れる模様。明日の京葉線乗換、ということがちょっと心配になるが、この列車、通過扱いの長岡駅で結構長いこと停車するのである。おそらく、到着時には数分遅れになっているであろう。

 発車して、車掌を待つがすぐには来ない。とりあえず「待っていました」という体制はやめて、くつろぐことにする。窓を開けていても、1階室と違って、ホームから覗かれることも少ない。電気を消すと、結構いい感じで夜景が見える。停車した津幡駅のホームも、屋根だけがよく見えるのであった。

 高岡・富山と過ぎ、放送が中断。部屋の外でごそごそと音がしたので空けてみると車掌がいた。検札するつもりもなかったようだが、とりあえずきっぷを見せておく。そうして、個室のカードキーをもらう。前回、結局うまく使えなかったのだが、今回は…。使おうという気もなく。機械に通すこともなかった。

 この車両のデッキと客室の間のドアは自動ドアである。そのドアのすぐそばの部屋だったため、ドアを開ける音が聞こえる。気にしなければまあよいのかも知れないが…。

 魚津を過ぎて、携帯電話が鳴る(注:私はずっとバイブのままです。)。さっき、会社で目の前に座っていた人である(というか、席が目の前)。この人は、定時の少し後に帰り、飛行機で東京へ行ったのであった。用事で東京へ行ったが、明日1日暇になったし、会わん?ということであった。といっても、東京着は早朝。その後すぐ千葉へ行くし…。一応適当なところで電話するということにしていた。なお、翌朝、千葉の勝浦・大網から電話をしているが、結局場所も遠くて会わず終い。乗りつぶしが関係なかったら予定を変えて会ったかも知れないが、よく考えるといつも顔を合わせている人であるのに、わざわざ予定を変える必要もないのであり…。で、私が乗りつぶしをしていた頃、新宿で吉本の劇場にいたとのこと。東京へ行くとそういう楽しみもあったのであった。(そちらの方を取ると、「乗りつぶし」は今回で終わらなかったと思いますが…)

 そうして、いつものごとく、直江津あたりまで起きていて、そのあとは川沿いの雪を見たような気がするが、長岡でホームを眺めつつ、気がつくと寝ていた。大宮の直前で放送が始まる。今回はここで降りなくてもよい。しばらくゆっくりとして、歯を磨いたりしつつ、上野に到着する。

●上野−東京(東北本線)

 頭端式ホームの先端にある改札から、一旦外へ出て、改めて18きっぷに日付を入れてもらいつつ、改札を通る。よく考えると、夜行快速で日付が変わってから日付印を入れてもらう、ということはよく聞くが、寝台車の個室でそういうことも想定していない。それと、ここで日付を入れてはもらったものの、実は「首都圏往復フリーきっぷ」も持っており、今から東京までは、有効な切符を2つ持って列車に乗ることになる。

 山手線と京浜東北線、先に来る方、と思ったらやっぱり京浜東北線。しばらく待ち、乗る。なぜか、飲んだ帰り、という人もいた。かと思えば「北陸」から乗り継いだ乗客。そういえば、さっき、上野駅の改札で、駅員と福井弁の人がもめていた。この車内にいる人の何割かは北陸人である。

 東京駅に到着。ここから、できれば特急「さざなみ1号」に間に合えば、このあとの日程が結構楽になる。と思いつつ、遥か遠くにある京葉線ののりばへ。エスカレータを歩きつつ、動く歩道の横を走りつつ。結局、さざなみが発車する5分以上も前にホームに到着してしまった。さほど慌てる必要もなかったのかも知れない。おかげで朝食を買うことができた。

 車掌が来たので、きっぷを購入。この列車で館山まで行くのだが、君津から快速。ということは君津−館山間は、さっき日付を入れてもらった18きっぷ。それと、東京から君津までの自由席特急券。ここまではよいのだが、乗車券。実は、「首都圏往復フリーきっぷ」は、18きっぷと違い、あるいは周遊きっぷゾーン券・ホリデーパスと同じで、自由席特急券を買えば、特急に乗れるのである。となると、このゾーン券の範囲である蘇我までは乗車券を改めて買わなくてもよい。となると購入する乗車券は蘇我−君津間。ということで、1本の列車で、3枚の乗車券を使うことになるのであった。

●東京−蘇我(京葉線)

 この区間は昨年乗っている。その時は「各駅停車」だったのだが、今日は特急。車窓に関しては省略する。京葉線区間内は、ノンストップである。地下から地上に出て、東京湾を望む。ごみごみした風景でなく、かといって都会的でもあり、結構好きな風景である。東京ディズニーランドを見たりしつつ、進んでいく。夜行明けでもあり、何となくぼーっとしている。

 そうしているうちに、蘇我に到着。結構早かった。

●蘇我−安房鴨川(内房線)

 この区間も、木更津までは昨年乗っており、その時の旅行記で車窓を詳しく書いてあるので、今回は省略。今までの高架と違って、地上を走り出す。住宅地からだんだんと水田が多くなってくる。

 木更津を過ぎ、ここから新規乗車区間。住宅地から一旦山になり、抜けて町になり君津。ここから普通列車となる。君津から青堀までは住宅地。ここから、住宅が多い部分と、水田や林が多い部分が現れる。大貫を過ぎてしばらくすると山になってくる。所々海がちらっと見えるようになる。佐貫町付近では海水浴場の看板も見える。そうしてそのあとは山が多くなるが、隙間から海を見下ろすということが多くなる。天気が良ければよかったのだが、曇りであめが混じっている。どんよりとしていて、日本海側にいるのとほとんど変わりない。

 浜金谷を過ぎて、対岸に陸地が見えたのだが、おそらく三浦半島であろう。そうして、さっきと同じであるが、住宅や水田が広がる場所もある。富浦を過ぎ、田畑と住宅。軽く山を越えて住宅。そのような風景が続き、館山に到着する。

 館山で少し時間があるので、一旦外に出てみるが雨が降っているので、さっと駅前だけを見てホームへ戻る。ここからは、クロスシートの普通列車。

 ここから半島を横断する。水田と住宅が中心だが、所々で山になる。牛を飼っている農家の脇を通る。千倉を過ぎて海が見えるようになる。水田と住宅で、少し離れて海、というように、割と穏やかな地形である。所々山になるが、基本的に穏やかなところを走り、安房鴨川に到着する。

●安房鴨川−大網(外房線)

 乗換時間は少ない。特急列車の車両に乗り移る。ここから、勝浦まではこの列車、普通列車であるため、勝浦まで乗ることにする。

 安房鴨川をでて、一旦海沿いに出たあと、谷へ。そうしてトンネルなどが多くなるが、安房小湊付近で町になる。そのあと山へ。隙間で海が見える。行川アイランド駅は、駅前に駐車場が広がっているだけであった。そうしてしばらくは山の隙間で海、という状態が続き、それがおさまって町になって勝浦に到着。

 ここからこの列車、特急になる。同時に、普段普通列車に乗っていそうな、地元の人、という感じの人が降りて、旅行客・ビジネス客と思われる人が乗る。種別が変わると客層も変わるようである。

 橋上駅のこの駅を少し眺め、といってもやはり雨が降っているため、駅から離れることもなく、普通列車に乗る。

 勝浦をでると少し町が続くが、そのあとは水田と住宅、畑が中心であった。それがかなり続き、茂原付近では高架になって町を見下ろすようになる。そうして水田と住宅が中心になるが、再び高架になり、大網に到着する。

●大網−成東(東金線)

 この区間は数ヶ月前に乗っている。大網駅もはっきりと見覚えのあるものである。ということで特に珍しくもなく、前回とは逆の方向で、成東へ行く。

●成東−銚子(総武本線)

 成東からは水田と住宅が中心。所々、町になる。旭を過ぎるとビニールハウスが異様に多くなる。このあたり畑も多いが、大消費地を控えての農業地帯。飯岡から少し山になる。猿田をでて、山を抜け、水田が広がる。松岸で成田線と合流する。五稜郭−函館、浦上−長崎、南稚内−稚内、のような風景を想像していたが、松岸をでると、水田・畑が多くなる景色になった。そうして醤油工場が多くなり、住宅地になって銚子に到着する。

●銚子−外川−銚子(銚子電鉄)

 銚子からすぐに折り返す列車は、総武本線八日市場経由の列車。つまり、同じところへ引き返すことになる。成田方面へ行く列車は、かなり待たなければならない。というよりも、八日市場方面から成田方面へは、松岸で乗り換えるとかなりよい接続なのである。つまり、銚子まで来てしまうと、当然のことながら、成田方面への列車が行ってしまったあと、ということになる。駅前にでて、再び駅舎へ。時刻表を見ると、銚子電鉄の列車がすぐある。所要時間を考えると、ちょうど外川へ行って帰ってくる時間がありそうだった。ということで、外川までの乗車券を買い、銚子電鉄を往復することにする。

 銚子をでると、町の中を走る。それがかなり続き、そのうち、畑も混じる。犬吠駅は、よく見ると灯台も近いようであった。晴れていれば…、なのだが、あいにく天気が悪い。そうして外川に到着。結構古い駅舎。きっぷも硬券であった。そうして、引き返す。銚子に着き、そのまま同じホームで乗換。ちょうどよい時間であった。

●銚子−佐原(総武本線・成田線)

 銚子から松岸までは、先ほどと同じ。松岸をでて、水田の中で総武本線と並行し、別れる。そのあとは、水田と住宅が中心。所々で左側に山が近づく。本当は利根川に沿っているのだが、それには気づかなかった。小見川を過ぎてから何となく堤防が並行していることに気づいた。香取で今から乗る鹿島線と別れるが、時間もあるので佐原まで行くことにした。利根川の堤防と離れ、町になり佐原に到着。

 ここでもかなり時間がある。少し駅前にでたり、うどんを食べたりして時間を過ごす。

●佐原−長者ヶ浜潮騒はまなす公園前−佐原(成田線・鹿島線・鹿島臨海鉄道)

 佐原から香取を過ぎて、成田線と別れる。水田の中をカーブして、利根川を渡る。水田が広がり、遮るものが何もない。高架で水田を見下ろす。高架のまま十二橋。水田の中にある駅で、降りたら何があるのか気になるところである。そのまま水田の中を高架で走り、広い川を渡る。町になって高架のまま潮来。そのあとは水田と住宅から少し山になり、抜けて延方。湖を渡ったりしながら、鹿島神宮に到着する。鹿島線自体は、この駅の次の臨時駅である「鹿島サッカースタジアム」までなので、JR線の完乗を目指すなら、それ以降まで、鹿島臨海鉄道の列車に乗らなければならない。ただ、JRとしては貨物線扱いで、そこに鹿島臨海鉄道が乗り入れているだけ、ということなら、私のルール上、乗らなくてもよい、という解釈もできるのだが、審議するのも面倒なので、乗ってしまうことにする。

 一旦、改札をでて、乗車券を購入。本当は「鹿島サッカースタジアム」まで、18きっぷが通用しそうだが、面倒なので、鹿島神宮から「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前」までの乗車券を買う。鹿島臨海鉄道の列車は、転換クロスシート車。何となく、昔の新快速、今の快速「サンライナー」と同じような座席である。

 鹿島線の高架がそのまま続き、水田と住宅の谷。トンネルを2つほど越え、地上になり、鹿島サッカースタジアムを通過。そのあとは林と住宅のようであるが暗くなってきてよく分からなくなった。そうして、荒野台を過ぎ、長者ヶ浜潮騒はまなす公園前に到着。車が1台停まっている程度の無人駅。雨も降っているので、ちょっと駅前を見た程度で、ホームをウロウロする。大きい駅名標があるのは、駅名を意識してのことだろう。

 しばらくして、反対方向の列車が入ってくる。車掌からきっぷを購入。「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前から鹿島神宮まで。」何となく恥ずかしいのか、わざわざ「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前」と言いたいのか…。

 鹿島神宮でかなりの時間がある。暗くなっているし、駅自体、特に珍しいものもなく。ということで、駅のポスターなどを見ながら時間をつぶし、ようやく時間が来て、佐原まで戻る。

●佐原−千葉(成田線・総武本線)

 このあとも新規乗車区間が続き、佐原−成田間と佐倉−千葉間が新規に乗る区間である。といっても日没後。完乗前日にして、日没後の新規乗車、となってしまった。何となく明かりで、住宅があるかないかということは分かるのだが、それ以上は分からない。成田直前で、空港からの明るい光が差し込んでくる。

 佐倉からは、町を過ぎて山の中のようであるが、明かりが多くなってくる。四街道からは町がそのまま続いて千葉に至っているようであった。

 千葉に到着して、時間的に東京都内へ行けそうだったが、面倒なので、一旦千葉駅近くの地下で「讃岐うどん定食」を食べる。そうして、千葉市内のカプセルホテルに泊まることにする。京成千葉中央駅前へ行かなければならないのだが、何となく方向感覚を見失い、モノレールに沿ってあるいてみる。すぐおかしいことに気づいて、戻り、そのあとは一か八か、歩いてみると、京成千葉中央駅に到着。そうして、カプセルホテルを見つけ、そこに宿泊する。


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