JR各線を巡る旅の記録

20岡山方面 1日目


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1997年12月27日
【金沢】発9:38−(普通、小松まで快速)→【福井】着10:56,発11:15−(普通)→【長浜】着12:59、発13:09−(新快速)→【姫路】着15:46、発16:04又は16:34−(普通 山陽本線経由)→【岡山】着17:26又は17:56、発18:05→【法界院】着18:08,発18:12−(普通、吉備線経由)→【総社】着18:54,発19:28−(普通)→【倉敷】着19:37−(普通)→【岡山】
※普通の土日なので、あまり無理をしないように金沢発もそんなに早い時間ではない。そうすると冬で日も短いので、新規に乗車したところほとんどが日没後ということになってしまった。冬は時間を有効に利用できないものである。

●金沢−姫路(北陸本線・東海道本線・山陽本線)

 金沢発9:38の列車でひとまず福井へ向かう。以前はこの列車、9:30発だったが、金沢−小松間が快速化されたため、8分繰り下がったようである。

 金沢−福井間は、見慣れた景色で、1年前は毎日見ていた景色である。福井から先も最近よく大阪へ行くため見慣れている。よく見る景色を見ながら大阪まで来てしまった。(金沢−福井、福井−大阪間については別に書いているのでここでは省略)

 大阪をこえた段階でようやくよそへ来たという気がする。ただ、青春18きっぷや周遊券を使うとき、大阪からの帰り時間があったら尼崎まで行って確実に席を取るということをすることがあるので、この尼崎までの景色も最近は見慣れてきた。

 尼崎からはやはり新快速なので、さっとすぎてしまう。阪神大震災の跡もかなり回復しているようであるが時々見える仮設住宅、不自然な空き地が震災のあったことを思い出させる。

 須磨の海岸をすぎていく。向こうに淡路島が見え、明石海峡大橋の下を通る。この区間もまだ複々線区間で、山陽電鉄なども含めると線路がたくさん並んでいる。

 西明石から複線になる。そのため、加古川は今までの駅よりかなり小さく見える。加古川をすぎて、ため池がたくさん見えて姫路に到着する。この新快速列車も長浜−大阪間はよく乗るが、長浜から姫路まで通して乗ったのは初めてだと思う。

 姫路で少し駅前に出てみる。姫路城は新幹線ホームから見えるらしい。高校の時日本史でなくて地理を選択したこともあり、城等よりも自然の地形や町並みそのものに興味があり、無理をして城を見ようとも思わない。他の人と一緒にどこかへ行くと城にこだわりを持っている人が多い。

 城を探さず、駅前の商店街を少し歩いてみる。

●姫路−岡山(山陽本線)

 姫路から普通列車で岡山へ行く。姫路から岡山までは途中、山陽本線と赤穂線に別れ2つのルートがある。普通列車も赤穂線経由の方が都合が良さそうだが、赤穂線は一度乗っているし、それに対して山陽本線の相生−東岡山間は乗っていないので山陽本線のルートをとることにする。

 実は、この文はこの旅から1年半も経過して書いており、当時の予定表もなくしているので、姫路発16:04に乗ったのか16:34に乗ったのか覚えていない。姫路からゆっくり座るために16:34に乗ったような気もするが、定かではない。大勢に影響を与えないのでどちらでも良いことにしよう。

 姫路から2駅で網干である。米原方面からの普通列車の多くがここで終点となる。それから2駅で相生である。新幹線の駅もある。兵庫県は新幹線の駅がやたらとある。

 相生から赤穂線ではなく山陽本線の方にはいる。山周りである。有年をすぎて上郡である。ここであの智頭急行が分岐する。そのためここまでは特急が乗り入れる。また、岡山発鳥取行きの特急もここを通るようになったので、結局大阪−岡山間は在来線でも特急が通っているのである。

 景色は山の中であるが、このあたりから暗くなってきた。夏なら十分に外が見える時間であるが、季節が季節なので5時頃には真っ暗になってしまう。やはり冬より夏の方が時間を有効に利用できる。

 上郡からしばらくして岡山県に入る。外も暗くなっているのであまりよく見えない。この区間は無理をしなくてもいずれ乗ることがあるので、そのときにゆっくり見ることにする。

 そして東岡山から赤穂線が合流して、高島をすぎて岡山に到着する。この駅は初めて四国へ行ったとき18きっぷを落としてしまい、9時間も滞在した駅である。そのときから大きな工事もしていないので、だいたいの勝手は分かる。

●津山線(岡山−法界院−岡山)及び吉備線(岡山−総社、全区間)

 岡山から今日の目玉、吉備線に乗ることにする。といっても、全区間日没後に乗ってしまうので、明らかに乗りつぶし目的である。景色は見えないが雰囲気だけつかむことができるだろう。

 岡山駅の吉備線のホームは津山線と同じところにある。また、吉備線の一部列車は岡山発ではなく津山線の一駅向こうの法界院から発車する。市内の交通の便をよくするための措置だと思う。乗ろうとした吉備線の列車も、法界院から出発する。どうせなら法界院から乗った方が確実に座ることができる。そのため、吉備線の総社から来た列車が一度法界院へ行くものがあったので、それに乗ってしまうことにする。

 乗客が異常に少ない。というのも、5分前に津山線の同じ方向へ向かって列車が発車した後だったからである。そのため、吉備線から直通で乗る人ぐらいしかいなかった。岡山から乗る人は珍しく、まわりに間違えて乗っているようにしか写らなかったと思う。

 3分で法界院に着く。とりあえず駅前に出るが、無人駅だった。(時間帯で無人駅にしているのかもしれない。)特に珍しいものもなく、また、4分しかないのですぐに乗り込む。そして、18:12に法界院駅を先ほどの列車が折り返して発車した。

 また3分で岡山駅のさっきのホームに着く。かなり乗り込んでくる。

 この線は岡山発総社行きの線であるが、岡山から総社へ行くためには倉敷を回っていった方が早いので通して乗る人は少ない。そのため、この列車は駅ごとに人が降りていく。行き止まりの路線に乗っているような気がする。

 単線なので時々交換のための停車がある。すれ違う方にもそれぞれある程度の乗客が乗っている。乗客そのものは多い路線のようである。

 なにぶん、日没後なので外はよく見えない。水田地帯を走っているらしいが、よく分からない。

 総社の一つ前、東総社でほとんどの乗客が降りてしまう。やはり、この列車は岡山から乗ってくる人にとっては東総社までが利用区間であり、総社へは倉敷経由を利用するのだろう。

 かなり少ない乗客を乗せて、18:54、総社に着く。

●伯備線(総社−倉敷)

 総社駅は工事中であった。駅舎もプレハブの仮設駅で、少し狭い道を歩かされた。駅前も本当の駅前かどうかよく分からなかった。しばらく時間があったが、駅前に少し行った後待合室でポスターなどを見て過ごした。

 19:28の普通列車の岡山行きに乗る。今度は倉敷経由である。岡山まで行かず倉敷で一度降りてみることにする。

 やはり電車は加速がよい等と思っているうちに、9分で倉敷に着いてしまった。

 倉敷駅からそのまま駅前に出てみる。そして、適当に歩いていると、「美観地区」という案内があったので、そこへ行ってみる。「倉敷」と言って最初に紹介される運河と倉庫のような建物が並んでいるところだった。(小樽と混乱する部分もあるが。)歩くには危険でない程度の明かりがあり、また、人もあまりおらず、それなりに観光らしさを味わうことができた。夜に来てみるのもいいかもしれない。

 それから駅前を適当に歩く。夕食を食べないといけないが、決め手に欠ける。結局駅の中の弁当屋でトンカツ弁当を買う。(駅弁ではない。)スタンプカードをもらうが、有効期限内にためることは無理であろう。

 反対側の駅前は、きれいなライトアップされた飾りのあるところがあった。これが倉敷チボリ公園で、「美観地区」とは別に名所を作ったらしい。駅舎の2階から適当に眺めてホームへ行く。少し時間があるのでさっきの弁当をホームで食べる。

●山陽本線(倉敷−岡山)及び岡山市内にて

 岡山行きの列車が入ってきたので乗る。何時何分発だったかはもう思い出せない。とにかくしばらくして岡山に到着する。

 今夜の宿を探さなくてはならない。最近はサウナや健康ランドで宿泊するというパターンが定着している。さっき、タウンページは見てあった。列車の窓からそういう名前の建物が見えたので、まずはそこへ行ってみることにする。

 駅から線路に沿って歩く。新幹線の高架の下を歩く。しばらくするとさっきの建物が見えた。しかしよく見ると、その建物は健康ランドではなくパチンコ屋だった。最近のパチンコ屋は一目でそうとは分からなくなってしまっている。もっとも、最近の豪華な作りがどこでも同じに見えてきたということはある。とにかく、よく考えたら気づいたのだが、パチンコ屋だった。

 それから、裏通りを適当に歩く。確か「駅前」という住所にあったはずなので、歩いたら分かるだろうと思ったが結局、本当の「駅前」に来てしまった。

 そこでもう一度タウンページを見てみることにする。路面電車の駅の前にもいくつかあるらしい。そして「駅前」にあるサウナをみると、どうも駅前の商店街の中にあるらしい。そこで、駅前の商店街に入ってみるとすぐにわかった。パチンコや(さっきの豪華なパチンコ屋と同じ名前。こちらはパチンコ屋とすぐに分かる造り)の2階が入り口だった。

 本当に駅の近くなので、明日はぎりぎりまで滞在できそうである。


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