JR各線を巡る旅の記録

30 可部線・宮島航路・加古川線 1日目


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1日目・2000年9月9日
【金沢】6:26発−(普通)→【長浜】10:00着、10:12発−(新快速)→【姫路】12:42着、13:04発−(普通)→【岡山】14:26着、14:28発−(普通)→【笠岡】15:07頃着、15:10発−(快速サンライナー)→【福山】15:23着、15:26発−(普通)→【糸崎】15:53着、16:00発−(普通・呉線経由)→【広島】18:12着
※岡山から乗った普通列車と、福山から乗った普通列車は同じ列車です。
単に広島へ行くだけだったが、早めに出ることにして呉線に乗る。山陽本線から少し物足りないくらいに瀬戸内海を眺めるのがよいのか、呉線でいやと言うくらい瀬戸内海を眺めるのがよいのか。それと、笠岡・福山の各駅でホームの到着メロディーを聴くため、笠岡−福山間は快速で先回りした。

●金沢−三原(北陸・東海道・山陽本線)

 しばらくの間利用していなかった早朝の普通列車であるが、最近はよく利用するようになった。しかも、乗換のパターンまで同じになってきている。今回も岡山まで、5月の九州行きと同じ列車に乗ることになっている。

 とにかく、金沢駅で6両目に乗る。この車両は敦賀で切り離されてしまうことは十分承知しているが、空き具合が前3両と全く違うということも知っているのでつい乗ってしまう。

 見慣れた景色を見て、福井まで着く。この駅は高架工事中で、来るごとにホームの位置が変わっているが、完全に仮設ホームへ移行したようである。この列車、福井で3本の特急列車に抜かれるため、ホームにたくさんの乗客がいても、全くこっちに乗ってこない。時間があるので、ホームにでてみる。案内放送を聞いているとやはり、以前の到着・発車メロディーは無くなってしまって、JR西日本金沢支社標準曲になってしまったようである。京福電鉄のホームが近くなっているので、そちらを聞いてみると、以前の発車メロディーが残っていた。

 そうして、福井を出て、北陸トンネル内で車両を移る。前回、3両目ぎりぎりに座っていると、あとから移ってきた人たちで多くなってしまったので、なるべく前の方へ行くが、そうなると座席が少ない。適当に立っていたが、敦賀でも空席が増えなかった。結局2両目に座る。

 敦賀を出て、検札がある。今日と明日が実は青春18きっぷの最終日であり、ほとんどの人がそのきっぷを使っている。今回は急に思い立って、18きっぷの入手ができなかったため、周遊券を使っている。

 長浜でいつもどおり乗り換え、新快速ですっと姫路まで行く。そうして姫路駅。前回、九州へ行くときは新快速列車が遅れ、その間に岡山行き普通列車のホームに行列ができていたが、今回は、定刻近くに着いたため、ホームの行列はほとんどできていなかった。私が並んだところにも前に2人の若い男女がいただけである。その2人の会話を聴いていると、どうやら英語で話しているようであった。そういえば男の人の方が日本人のようで若干違うようである。韓国か中国の人のようであった。結構親しそうに話しているので(会話の内容がよく分からないからね〜。)同じ大学の人か何かかと思っていた。で、よく聞いていると「What's your name?」うっ?名前をきいとる!…。どうやら初対面のようであった。で、よく聞いていると、女の人の方が「タナカさん」で、男の人の方が「リーさん」というらしい。めちゃくちゃ普通の日本人と韓国人なのである。

 無事にクロスシート部分に座ることができ、岡山まで行く。ここで、2分の待ち時間しかないが、普通列車の三原行きに乗る。実際、10分あとのサンライナーでも笠岡で追いつくのだが、少し理由があってこういうことになる。当然座ることができないが、よい。

 岡山から水田などを見ながら倉敷へ。山陽地方でこれだけ水田の広がっている平野部も珍しい。倉敷からある程度空いていて、座る。そして、笠岡で一旦降りる。快速サンライナーを先に通すために、2番ホームに入る。

 そして、到着メロディーを聴く。それが目的だったのである。前回は1番ホームで聴いているが、それと違う曲である。が、駅員さんの放送とかぶってしまってよく聞き取れなかった。まあいいか。

 笠岡から、その快速サンライナーに乗る。最近この列車はワンマンになった。ワンマンといっても、運賃の回収まではしないのであるが、ドアの開け閉めで、車掌がするときよりもワンテンポずれている。そうして、福山まで行く。

 福山止まりであるため、そのあとは普通列車に乗り換えなくてはならない。この駅は2階が在来線、3階が新幹線であるが、在来線から新幹線に乗り換えるには一旦1階へ行かなくてはならないようである。それはいいとして、乗る列車はかなりの行列である。到着前に、到着メロディー「もみじ」が聞こえてきた。秋バージョンになっている。これを聴くのが目的だったのである。そうでなければ、そのままおとなしく普通列車に乗っていればすむ問題である。

 無理やり座って座ることもできたようであるが、ここからの景色はきちんと見たいので、ドアの前に座る。東尾道を過ぎて、海が見えてくる。すぐそこに向島があるため、川のようにも見えなくもない。そのうち、「しまなみ海道」の橋の下をくぐり、尾道の市街地に入っていき、尾道駅へ。そしてそのあとが、瀬戸内海の島々がよく見えるところを走るのである。これが見たくて、今回、来たようなものである。こういう穏やかな海は北陸ではなかなか見ることができない。そうして、糸崎に着く。三原まで行っても良かったが、今度乗る呉線の列車が糸崎始発なので、糸崎で降りる。思った通り空いている。しかも、ロングシートが多い呉線の中にあって、クロスシートである。

●三原−海田市(呉線)及び海田市−広島(山陽本線)

 この線については、1991年8月に乗っているのだが、かなりの区間眠っており、ほとんど記憶にない。そこで、初めて乗るようにして、きちんと見ておくことにする。

 三原を出ると、市街地を高架で走り、山陽本線・新幹線と別れる。しばらく高架から住宅地を見下ろすが、すぐに降りていく。川を渡るボートなどもあり、前方に山が見えてくる。その山を迂回し、少し高くなり住宅地を見下ろす。三原の市街地を望む。そうして少し海を見下ろす形で海に出る。この展開は五能線や八戸線と同じである。多くの島が見え、タンカーも見える。海との間に住宅が多くなり、須波。少し住宅が続き、再び海。狭い人工海岸や温泉がある。短いトンネルをくぐり、並行する道路と同じ高さになる。対岸の島にも小さな造船所が見える。少し住宅があり、過ぎて、海を見る。すぐ近くに小さな島がある。そして、こちら側にも造船所がある。町になり安芸幸崎。造船所の前である。住宅を抜け、海になる。対岸の島と島の間に橋が架かっていていて、その支柱の点滅した光が見える。「しまなみ海道」の一部である。地図を見ると、生口島と大三島で、広島県と愛媛県の境界でもある。ということで、ここから対岸の島は愛媛県ということになる。しばらくは海との間に隙間が無く走っている。穏やかな海だからできることである。そのうち、前方の市街地に入っていく。住宅が多くなる。忠海港のきっぷ売り場の脇をかすめ、忠海。

 忠海を出ると、工場や大きな送電線がある。トンネルを抜け、海を見下ろす。少しだけトンネルを抜け、海との間に住宅や火力発電所がある。その入り口の前に安芸長浜。火力発電所に大きな煙突が2つある。その他に大きな建物がいくつもある。そして住宅地になる。少し水田も混じりながら、住宅が続き、大乗。近くに海を見ながら、住宅を抜け谷へ。少し長いトンネルを抜け、工場が多くなり、市街地になって竹原。駅の表である右側は町で、裏である左側は工場であった。

 竹原を出て、海は遠くないのだが、見えない。市街地を抜け、水田、住宅、低い山と続き、住宅が増え吉名。すれ違う列車は103系で、やはりロングシートが中心のようである。かなりの乗客が降りる。右側に水田があり、住宅、トンネルを抜け谷へ。少し海が見えるが再びトンネルへ。抜けて住宅となる。海沿いに住宅がある。その中で安芸津。少し町で造船所がある。すぐにトンネルへ。抜けて住宅が多くなる。水田も混じる。海が少しだけ見えるが、次第に海が完全に見えるようになる。牡蠣の養殖をしているところが広がっている。ただし、間に住宅も混じる。その中で風早。牡蠣の養殖や小舟が浮いている海を見る。そしてすぐに山に入る。棚田がある。そして、大芝島への橋が架かっている海を少し遠くから見下ろし、トンネルへ。抜けて海で、牡蠣の養殖や生牡蠣加工所がある。湾になっているようである。その奥に町がある。その町の中にトンネルをくぐりながら入っていき、住宅を抜け工場の前を通り、少し町になったところで安浦。ここからきっぷは「周遊区間」に入る。

 安浦を出ると、住宅を抜け谷に入る。町を見下ろしたあと、谷の中へ。田と新しい住宅がある。割と住宅のある谷である。棚田もある。家をよく見ると、各家の瓦にはしゃちほこのようなものが載っている。1年前に芸備線沿線でよく見かけたものである。結局住宅が途切れずに安登。103系列車とすれ違う。右側を見ると、山の中腹に雲がかかっている。そしてトンネルへ。さっきから広島弁で子供を怒りつけている女の人がいた。靴を履けとうるさい。一方、車窓の方は、トンネルを抜け、海があり、造船所もある。造っている船を上から見下ろす。前方に町が見えてくる。その中に入り、安芸川尻。跨線橋のある駅である。「七つの子」のメロディーのチャイムが町に流れている。17時ちょうどなのかと思ったが、時計を見ると5時7分である。中途半端な時間である。それはそうと、さっきの広島弁での子供への激怒はまだ続いている。少し海を見て、トンネルへ。抜けると海に富士山型の小さい島が浮かんでいる。前方は山に向かって住宅が多くなっている。トンネルを抜け、水色の橋を見て、またトンネルへ。少し意味に沿うが、すぐに水田。そして造船所。それから町に入っていき、仁方。さっきの激怒していた人が降りていった。2組の母子と、おばあさんの計5名のグループであった。住宅を抜け、トンネルへ。抜けて谷に住宅、と思ったら谷が広くなり、そこに住宅があり、店が多くなる。裏に工場がある。そして広。

 広を出てすぐにLPGの容器工場がある。そしていろいろな工場があり、少し海が見える。川を渡り、住宅が続いていて安芸阿賀。去年、ここから四国へ行こうと考えたところである。住宅が山まで続いている山をトンネルでくぐる。少し長い。抜けて、ビル、住宅などが多くなる。造船所も少し見える。川を渡り、店が増え、裏は工場で呉に着く。

 呉から駅間距離がかなり短くなる。呉を出て、川を渡り、トンネルがありながらもそのまま市街地で川原石。新しいホームの狭い駅である。少し高いところを走る。呉の市街地を造船所や少しの海とともに見下ろす。トンネルを抜け、少し海を見るが、間に工場、そして住宅地が入る。住宅が多いが、1つだけ高層マンションがあり、吉浦。少し海があり、もう一つ高層マンションを見てトンネルへ。抜けて海を見下ろすところに狭い人工海岸があり、かるが浜。トンネルがありながら、隙間に海がある。並行する国道は両側車線とも渋滞している。住宅があり、海が見えるところに天応。海沿いに住宅があり、公園のような何か建物があるところで呉ポートピア。海に沿って走る。タンカーが浮かんでいる。住宅があり、小屋浦。同じようにして水尻。海との間に工場があったが、次第に海から離れていく。並行する道路が4車線になっている。住宅などがあり坂。駅の裏に広い土地がある。並行する道路が2車線になる。少し店が多くなり、矢野。郊外型の店が多い。団地や住宅が増えてきて海田市。市街地になってきて、ビルが増え、向洋、そして広島に到着する。

●広島駅及び広島市内

 まずは夕食を、ということで、前回同様、駅の2階でお好み焼きを食べる。前回はどの店にしようか迷ったのだが、今回は空いている店の前を通ったときに「どうですか?」といわれたので、面倒なのでそのまま入ってしまった。

 食べたあと、一旦改札を通り、ホームで到着メロディーや、自動放送を聞く。ホームへ降りなくても跨線橋に各ホームの放送を聞くことができるスピーカーがあった。メロディーの各パターンや、「方面案内」を聞く。

 そして、飽きてきたので、泊まるところへ行く。路面電車に乗り、前回降りたところの次の駅で降りる。前回泊まったカプセルホテルの近くの、別のカプセルホテルに泊まることにする。値段は高いのだが、設備が違う。エレベータでしか移動できないということが不便であったが…。路面電車の駅から、繁華街を通るのだが、まだ時間的に早かったので、客引きはいなかった。早めに宿に入っておくことにしよう。


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