ここでは、「日着可能な範囲」の調べ方とそれに関するお話を書いていきます。
特にどこに出ていたというわけでもありませんが、こういう「日着可能な範囲」の調べ方は理論的にはおそらく以下のようにすればよいと思います。
1.出発駅から各方向に出る始発列車を調べる
2.その始発列車の停車駅・終着駅において乗り換え可能な列車を調べ、同一方向に向かう最も早く出発する列車に乗り換えるものとして、たどっていく。
3.2で乗り換えた列車の停車駅・終着駅で乗り換え可能な列車を調べ、同一方向に向かう最も早く出発する列車に乗り換えるものとして、たどっていく。
4.ひたすら3のくりかえし
5.そのうち、別線経由でこの駅に着いているということがある。その場合、別線経由の方が早く着いている場合はその時点でたどることを打ち切る。別線経由の方が遅い場合はさらに3を繰り返す。
6.最終列車になり、乗り換えが不可能な場合、または行き止まりの場合はそれで終了。
ということです。何となくプログラムだのアルゴリズムだのという話になりそうですが、こうすることで全国の日着可能な限界が見えてきます。コンピュータでする場合は上のようにするのでしょうね。
理論的には上のように、全線をそのように調べなくてはならないのですが、そうすると大変です。明らかに日着可能と分かっているところまで調べたくありません。
実際はこのようにしました。
まず、JR各社ごとに分けて考えます。
JR九州・四国については入り口が決まっています。とにかく入り口まで最速で行ける北陸・東海道・山陽経由で、九州については門司、四国については岡山から各方面へすぐに乗り換えていくということでたどっていきました。
九州については北九州の炭坑線がちょうど限界に絡んでいましたので、ここで上の理論を実際に活用しました。
四国については、徳島・牟岐方面、高知方面、松山方面でどこまで行けるかそれぞれ調べました。鳴門線はあえて調べず、徳島線は一応調べるという形でした。
JR西日本については、山陰本線については考えられるルートでどこまで行けるかあたってみました。他の支線については、行けるか行けないか、行けないなら他のルートでできないのか、ということから調べて結果を出しました。
JR東海は調べませんでした。日帰りができないかどうかで何度か日程を立てたことがあるので、日着は無理ということはないでしょう。
JR東日本については、新潟・福島県以南については対象外としました。関東の通勤各線については多分大丈夫でしょう。千葉県についても大宮駅到着時刻から考えて無理はないと思います。このあたりは「多分」で押していますので、もしかしたら違うかも知れません。水郡線も、磐越西線・磐越東線・常磐線経由で大丈夫でしたので間違いありません。
山形・宮城以北ですが、これは上の理論的なものから推して行くしかありませんでした。日本海側は日本海縦貫線経由で、ただし、柏崎−新発田間のルートだけ何通りか見てみました。太平洋側へは、常識で考えられる上越線・大宮経由、両毛線経由からはじめて、いろいろ試してみました。これら2本の線からの支線については理論そのまま利用しました。
思ったより楽でした。時間もかかっていません。たとえてみるなら会計事務所での個人の事業所得の決算・確定申告のようなものです。つまり、慣れているとすぐできるが、慣れていないと時間がかかる、というものです。
時刻表がマーカーだらけになってしまいました。これは仕方がないですね。
ないでしょう。机上の遊びです。実際遠くなって、乗ったことのないところを日没後乗る、ということになりますので、面白くありません。また、たどり着いたところにきちんと宿があるかどうか不安です。実際するとしても途中まででしょう。