JR各線を巡る旅の記録

22北海道(99年)1日目


 

【概要】 【ここは1日目】 【2日目】 【3日目】 【4日目】 【5日目】 【6日目】
【「JR各線を巡る旅の記録」のトップへ】 【このWebサイトのトップへ】

1999年4月29日

【金沢】12:57発−(特急白鳥)→【青森】22:59着、23:10発−(普通)→【新青森】23:15(健康ランド宿泊)

※朝6時台の特急はくたかで直江津まで行き、新潟からいなほで---そして、青森から函館まで渡ってしまって函館で宿泊と考えていたが、朝早すぎるということと、特急料金が割高になってしまうので結局直通=特急料金が割安の「白鳥」で行くことになった。

●家−列車まで

 結局、「白鳥」で、ひとまず青森へ向かうことになった。

 金沢発12:57で、その30分程前に家を出る。家から駅まで自転車で30分ということになっている。実際は道路が整備され、それより早く着くようになった。今回も早めに漕ぐ。駅までの道のうち、半分以上は毎日の通勤で通る道である。この駅までの道を漕いでいるうちは、頭の中のほとんどが「日常」である。

 結局、駅に着いて、自由席特急券を買い、ホームに出ると発車7〜8分前であった。ちょうど良い出だしである。ホームは7番線であり一番海側である。金沢駅は真ん中のホームを折り返し用に使っている。そうなると外側ほど通過列車向けということになる。

 ホームへ行くために自由席の車両をチェックする。駅の車両案内では「白鳥」が見つからなかった。しかし、よく考えると、自由席の位置がおかしくなってきたのは、「スーパー雷鳥」以後の話である。今でもその列車と「サンダーバード」以外はすべて自由席は直江津寄りなのである。そう思って、直江津方面、しかも禁煙車は一番端の車両だと知っていたので、ずっと歩いていくと、ホームの案内板でそれが正しいと分かった。このような心配も、普通列車なら無用で、3両、あるいは6両のうちどれに乗っても「自由席・禁煙」なのである。

 ホームではすでに行列ができていた。この駅は普通列車に関してはホームでバラバラに待っていて、列車が来たら勝手に乗り込むのだが、特急列車に関しては、きちんと行列が出来上がる駅である。その点でもいつもと勝手が違う。

 入ってきた列車は、「国鉄色」(肌色と赤色)で、ヘッドマークが昔ながらの白鳥号であった。最近、各地で様々な塗り替えが行われ、落ち着かないのだが、この色は落ち着く。

 乗り込むと、窓側に座るのは困難であった。つまり、通路側で、誰かの横に座らなくてはならなかった。特急の座席は位置はなぜか落ち着かない。全員が同じ向きを向いている。どうも座らされて運ばれているという感じがする。また、内装も閉鎖的である。その点、普通列車は開放的で、また、前を向く人、後ろ・右・左と、自由気ままである。

●北陸本線(金沢−直江津)

 金沢駅を発車する。ここからしばらくは、「現実」がつづく。つまり、仕事でよく訪れる建物・道路が続くのである。それとは別に、旅ということからみてみると、いつもとは勝手が違う。いつもは普通列車であり、今日は特急列車である。速度も、普通列車は極端に遅いわけではない。しかし、いつもと違う路線を走っているように感じる。

 特急に乗りつつも、通過駅を常に意識しながら、高岡・富山と停車していく。この白鳥号は「雷鳥+北越+いなほ+かもしか」といった傾向も強い。そのため多くの「雷鳥」が終点となる富山では、降車する客も多い。おかげで、別の所に2人分の席が空いたのでそこに座る。山側の席になるが、立山をみることができて都合がよい。また、親不知の景色は当然山側になるが、これはよく見る景色なので今日はあえて海側を選ばない。新潟以降が進行方向が変わりこちらが海側になるため、やはりこちら側がよい。

 この季節の遠くから眺める立山は、雪をかぶっているため、夏とは違った顔を見せる。上る側からすれば、4メートルも5メートルもある雪の壁があるのだが、こちらからは美しい景色の一部である。立山は北陸本線では富山県内なら、ほぼ見えるのだが、特に滑川・魚津・黒部あたりが個人的には好きである。このあたりは立山から流れてくる川や伏流水の影響で、水が豊富である。そのため、川が見えなくても、水の上にある町という感じがする。また、川も石が大きい。ただしこの季節は雪解け水の影響で、川の水が増加し、また濁っていることが残念である。

 泊を通過し、ここからは平野ではなく山が迫った海沿いとなる。しばらくすると越中宮崎を通過する。そして、しばらくすると境川を渡り、新潟県に入る。境川を通過する景色も個人的に好きな景色の一つである。

 親不知付近を、山をみながら通過し、糸魚川を経て、また頸城トンネルといった難所を通り直江津に到着する。駅舎などを改修しているらしく工事中であった。ここからはJR東日本となる。駅の塗色や、駅名板、普通列車などでよそに来たと感じるのはこの駅からである。

●信越本線(直江津−新潟)

 犀潟を通過し、北越急行が分かれていくと、海沿いを走る。海側の線路は立体交差で分かれていく。さすが平成の路線は違う。そして、海沿いや北陸自動車道沿いを走っている間に柏崎に到着する。ここからは海沿いを越後線に譲り、信越本線は山沿いになる。このあたりになると、少し前まで金沢−東京間のメインルートだったとは思えないほど寂しくなる。6年前に北海道へ行ったときは、急行「きたぐに」でここを通過した。その時は、この付近で朝になったような記憶がある。薄く霧がかかっており、その時の印象が強い。

 上越線と合流し、宮内を通過し、しばらくすると長岡に到着する。在来線のホームの一部が、新幹線ホームの真下になるため、少し暗い。また、案内板が他の駅と違い、新幹線の駅であるということを強調しているようである。ただ、金沢方面の乗り換えが越後湯沢中心となったため、この駅の利用客は減ったと思われる。(一部、雷鳥・北越・白鳥を利用する場合はこの駅で乗り換える。)金沢からここまで来ると特急でも遠くへ来たと感じる。東京へ行くのによく、長岡まで時間がかかるという話をよく聞くが納得できる。

 長岡から新潟は、在来線では遠く、新幹線では近すぎるという区間である。以前下車したことのある東三条を経て新津に着く。ここから羽越本線が分岐しているが、この列車は白新線経由のため、新発田から羽越本線に合流することとなる。この新津−新発田間の羽越本線はどうしても乗車する機会がない。今回も他の時間に出発する場合、ここを通ることを考えていたが、ちょうど良い列車がなく無理であった。新潟を通る度にこの区間を通ろうと試みるが、無理であった。ただし、寝台特急日本海では通っているが、夜行列車の場合、一定の条件を満たさない限り乗りつぶしの「乗車」とはしていないので、ここを乗ったことにはなっていない。今回も乗れずじまいであった。右側から単線の線路が分かれていく。

 一方こちらは方向を変え、新潟を目指す。新潟に近づくと、上越新幹線の線路が近づいてくる。これは車庫への引き込み線である。この駅では在来線と新幹線が逆の方向から入ってくるため混乱する。この駅始発の列車に乗り、出発すると、自分の思っていた方向と逆の方に動き出すので混乱する。

 新潟では進行方向が変わる。多くの乗客が降りてしまうが、ホームをみると多くの乗客が待っている。車内放送では「お隣同士声を掛け合って」座席を転換して欲しいということである。そういう表現がよいのかどうか深く考えないことにする。ただ、富山以来隣に他の乗客がいないということと、新潟で多くの乗客が降りてしまったため、「お隣同士声を掛け合う」どころが、自分の席の前後も転換する羽目になってしまった。

●白新線(全線)

 新潟では多くの乗客が乗ってきたため久しぶりに隣にも別の乗客がいる。

 新潟を出るとしばらくは先ほど通ったところを通る。そして途中から(上沼垂信号所?)から方向を変える。

 白新線は何度か通っているが、あまり印象が強くない。新潟近郊で、また、日本海側縦貫線の一部のため、複線と思いきや単線だったりして、意外と時間がかかる。車窓も市街地→田園地帯という形で、家の造りも含めて普段乗っている北陸本線と変わりがない。駅の施設がJR西日本と違っていてそれで金沢付近と違うのだと気づく程度である。

●羽越本線(新発田−秋田)

新発田から羽越本線にはいる。中条・坂町と、ある程度の大きさの駅を通り、村上をすぎる。ここから再び交流区間になる。この列車は始発から直流→交流60Hz→直流→交流50Hzと、JR在来線の電化すべてのパターンを網羅することができるのだが、乗っている方からすると何も変わらない。体に受ける電磁波云々が変わっているのかもしれないが、よく分からない。

 直流から交流になったことよりも、ここをすぎると、右側に海が見えてくる方が重要なのである。海といっても、生まれてから何度か引っ越ししているもののすべて海の近くで育ってきた者としては、珍しいわけではないが、やはり車窓からみる海は格別である。そして粟島も見えている。鉄道の旅だと、このような島へ行くことはほとんどないが、そういうところへ行くのも良いかと思う。

 朝食はまともにとったのだが、昼食がそうめんを中途半端に食べただけだったので空腹がおそってきた。普通列車なら乗り換えがあり、そこで何かしらの食料を調達することができる。乗り換え時間が少なかったとしても、10分以上の停車がざらにあり、そこで食料を買うことができる。しかし、特急はそのような長時間停車がない。しかも、金沢から10時間以上も乗り続けていなければいけない。そのためにさっきから何度か「車内販売」というものが通っている。

 いつもは普通列車ばかりなので車内販売というものになじみがない。そして、以前新幹線で金額の割には量が少ないサンドウィッチを買ってしまったことがあり、あまり車内販売には良いイメージを持っていなかった。ここで車内販売拒否の方針を変更しようか迷っていた。車内販売は秋田で終了だという。しかし、秋田から青森までまだまだ時間がかかる。ここで空腹を乗り切れたとしても、大館あたりで空腹に耐えられなくなったら大変である。また、青森に着いて、食料を調達できなかったら大変である---。などと考えているうちに、行動の方が早く、「新潟こしひかり弁当」950円を購入していた。

 950円というのは少し高いが、昼食の後半と夕食を兼ねていると思えば相当かもしれない。こしひかりそのものは、石川産をよく食べている。そのため、「米がおいしいくてしょうがない」という感想ではないが、やはり冷えているのにおいしいのはさすがこしひかりである。それにしても、おかずは「少量多種」である。佃煮系が多い。

 外に見える海は、夕日がきれいであった。時々雲に隠れつつも、海に沈もうとしている太陽である。日差しが車内に入るが、カーテンを閉めていてはもったいない。通路を挟んで反対側の人にも日差しがあたるので迷惑かどうか考えながらもそのままにしていた。このような夕日と海をみながら弁当を食べるというのはやはり飛行機では味わえない。このようなことを味わってしまうと、どうしても飛行機派になることができない。なお、この日を含めて3日間連続日本海に沈もうとする夕日を見ることになる。

 前に見えていた粟島が、後ろに見えるようになり、大きな岩の中をくりぬいたトンネルなどを通る。そうしているうちに山形県に入る。そして引き続き夕日をみているうちに内陸へ入ってしまった。海へは一山超えるというところを走っている。完全に日が沈むところを見ることはできなかった。もう半月も前なら、日が沈むところを見ることができるのだろう。

 内陸へはいるのは何も車窓をじゃまするためではなく、鶴岡・余目・酒田を経由するためである。酒田の先で再び海沿いに出るのだが、もう暗くなって何も見えないと思う。6年前はこの区間は普通列車で通っている。酒田までは気動車で、そこから秋田へは客車列車であった。今はそのようなものではなく、新型の電車が走っている。すべてロングシートで、登場したときは鉄道雑誌ではかなり評判が悪かった。今はどうなのだろうか。この6年の間に、このあたりの普通列車は大きく変化した。それにしても北陸本線の普通列車はその当時と全く変わっていない。オールロングシートの列車が走るよりそちらの方がよい。

 酒田を超え、海のそばを走っているのだが、暗闇である。海でなければ時々民家の明かりが見えるはずだから、やはり海の近くなのである。やはり乗車時間が10時間超であるためこのあたりでかなり記憶が飛んでいる。

●奥羽本線(秋田−青森−新青森)

 秋田では新幹線直通列車(いわゆる秋田新幹線)乗り入れのため、6年前に来たときと大きく変わっていた。といっても、はっきりと覚えているわけではない。ただ、妙に新しくなっていて、「こまち」の車両が停車しているので、以前とは違う。「こまち」のように新幹線直通列車が、すぐとなりのホームに停車していると違和感がある。あのような列車は、遠くの2階・3階にちらりと見えているのが普通である。サンダーバード、はくたかやオーシャンアロー、スーパーはくとのように新型特急車両と、在来線使用とはいえ新幹線直通列車はやはり「ボリューム」(?)がちがう。

 秋田から先は、東能代・鷹ノ巣・大館等々通るのだが、夜になっているので景色は分からない。特に東能代あたりからは前回来たときも夜だったのでこのあたりの景色を全く知らない。今度はこのあたりは昼間に通らねばと思っている。

 弘前から、前回は客車普通列車であったが、今回はそのような影はない。

 そうして、何度も記憶が飛びながら、22時59分に青森に到着した。隣のホームに急行はまなすが停車している。6年前はこの列車に乗った。つまりここで6年前のルートに一時的に追いついたことになる。6年前は金沢発が朝の4時であったので8時間弱を取り戻したことになる。ただし取り戻したのは一瞬だけで、なぜかここで少しルートをバックさせることになる。

 急行はまなすは、この白鳥と、盛岡発のはつかりから接続している。しかしはつかりの方が7分ほど到着が早いため、こちらの方は自由席獲得合戦に参加することができない。かなり前にこのことの苦情が何かに載っていたが、どうも日本海側軽視のようではないかということであった。

 まあ、今回はこのようなことに腹を立てずに、自由席獲得合戦にも参加せずに、この列車は利用しないことにする。

 以前にこの駅には降りて、駅前を歩いたことがある。そのため、一度改札を出ようと思ったが、改札が遠いようなのでやめた。

 そして、今夜の宿泊先に向かうため、新青森駅へ普通列車で行くことにした。ルート的に一駅も取ることになる。まだここは周遊区間ではないため、自由に戻るということはできない。当然切符を買うことになる。そのため、列車に乗ってから、一駅分の乗車券を買うことにした。

 普通列車は、登場時に話題となったオールロングシートの車両である。以前に仙台・盛岡で乗ったことがあるので、ドアの開け閉めなどの勝手は分かっている。北陸では半自動扉は、期間限定で、手で開けるものだが、ここではボタンを押すものである。そのため、人が一人入るためにドアが全開になり、そのままおいておくと半自動ドアの意味がなくなってしまう。そのため開けたら「閉」のボタンを押して閉めなくてはならない。確かに操作は指一本なので楽だが、どうも大げさである。ちょっと自分が入るだけの隙間を空け、さっと入ってさっと閉めた方が何となく自然である。あと、ドアを開け閉めする度に、警報のチャイムが鳴るのもどうもうるさい。長時間停車する場合だと、少しずつ客が入ってくるため、列車のあちこちのドアからチャイムの音が聞こえる。にぎやかな列車である。

 そして正直に一駅分の切符を買う。23時10分に弘前行きの普通列車が発車する。この列車は動き出してから加速する音がおもしろい。何段ものギアが変わっているような音である。専門的には何とか型というのだろうが、よく分からない。

 5分で新青森に着いた。「新」と付く駅は場合によっては本家の駅より立派な場合がある。新幹線のために作られた駅が多く、洗練されたイメージがある。例えば大阪に対する新大阪、神戸に対する新神戸である。

 新青森は確かにさっぱりとしている。しかしさっぱりしすぎてはいないか。というものホーム1本だけ、これはよい。そして妙に暗い。気が付くと道に出ている。つまり典型的な無人駅である。駅舎もない。将来は新幹線の乗換駅となるべき駅なのだが、現状では林の中の無人駅である。

 桜は満開に近かった。前回は、昼間の時間が長かったため、葉桜→散っている桜→満開→ある程度咲いている桜→つぼみ、と追いかけていくことができたが、今回はその流れが見える前に暗くなっていた。この時期は桜の各段階を半日で見ることができるというのも北へ地面を這って行く魅力の一つである。

●新青森−宿泊先

 今夜の宿舎は「あおもり健康ランド」である。前回までは駅に着いてから、宿泊先をタウンページで、「ホテル」「旅館」ではなく「サウナぶろ」という項目を開いて探していた。そのため前回の和歌山では大変な目にあったが、今回はこのような健康ランドを「安宿」として全国のものを紹介しているサイトがあり、その内容をプリントアウトしてきている。わかりにくい場合は、「ゼンリン電子地図」(FMVの付属ソフトの一部)で、調べてある。

 しかし、地図の上ではこの駅が林の中にあるとは分からなかった。

 とりあえず、地図の通り、国道をめざす。「地図の通り」といっても、林の中にある民家・アパートの前を、方向が正しいから歩いているだけである。こんな時間にこんな所を歩いていて怪しまれはしないだろうか。

 しばらく歩くと、国道らしい明かりが見えてきた。どうやら間違いないようである。そして、方向だけで歩いているため、気が付くと閉店後の自動車屋の構内を歩いていたが、大丈夫そうなのでそのまま歩く。すると国道に出て、すぐに「あおもり健康ランド」があった。インターネットと、そのサイトを作られた方のおかげですぐに宿に到着することができた。和歌山の時と比べると雲泥の差である。

この手の健康ランドは「大駐車場完備」となっているため、駐車場の中を鞄をもってあるかねばならず、違和感を感じる。そして、違和感を感じつつ中にはいる。例によって靴入れの鍵を受付へ渡すという形である。深夜料金を入れて2,625円である。まずまずの値段である。

 脱衣場のロッカーがそのまま荷物を入れておくロッカーとなっている。ロッカーが細長いので、下手をすると旅行鞄が入らない危険性がある。というか、普通の大型鞄はまず入らない。大きな鞄が見つからなかったため、結局、小さめの鞄2つに分けて持ってきたが、これが幸いした。もし大きな鞄だと、これから先も含めて三回の宿泊で非常に困ったことであろう。

 体重を量ると、いつもより2キロ少なくなっていた。81キロ台は久しぶりである。どうしても旅の間は体重が一時的に落ちている。その落ちた分はすぐに戻るのだが、戻るどころが増えてしまうこともある。単純に1食抜いただけで体重は1キロ程度落ちるが、それ以上に旅に出た瞬間に、半日で落ちてしまうのである。ただし、すぐに戻るためダイエットとは言えない。

 浴場へ入り、時計を見ると、新青森到着から15分ほどしか経っていなかった。やはりあらかじめ調べてあると効率的に動くことができる。あと、駅から浴場内までの時間を調べておくと、翌朝の行動に役立つ。

 こういうところだと、風呂から上がると館内着に着替えて、上へ上がって寝るだけなので、ゆっくり入浴ができる。時間によっては2時間ぐらい、湯に入ったり水に入ったり、外(露天風呂)に出たりして過ごすが、今日は到着がやや遅かったので1時間半程度で切り上げることにする。

●宿泊所→新青森

 寝たか寝ないかよく分からずに朝になった。たしかに(集団)仮眠室は座席夜行列車より寝ることができるが、熟睡はできない。ただし、ゆっくり入浴して、館内着に着替えることができるのが魅力である。館内着も、普通は家で間違っても着たいと思わないデザインだが(だから盗難防止に役立っている?)、1日同じものを着ていて、着替えることができるのが有り難い。また、翌日に支障をきたさない程度に睡眠をとることができる。夜行列車で、短距離だったりすると、翌日の昼間にどうしても居眠りをしてしまう。いずれにせよ何日に1回かはカプセルホテルぐらいにグレードアップすることも考えなければならい。

 こういうところへ来たら、多少無理して早く起きて、朝も入浴することにしている。ただし、掃除中で、入ってはいけませんという場合もあり、前日からチェックすることは必要である。

 前日から深夜割増料金を払っていたため、過不足なくチェックアウトし、新青森駅へ向かう。金曜日の平日なので、高校生などがいる。よく考えたら今日と明日は特別な休みである。

 ここへ来るときは道が分からず、自動車屋の構内を突っ切ってしまっていたが、さすがに明るくなっているため、適当な道を探しそこを通る。しばらく歩いていると、昨日歩いた道に復帰できた。

●奥羽本線(新青森→青森)

 しばらく歩くと新青森駅である。高校生や会社員が沢山いた。無人駅であるが待合室(駅舎ではなく、ホームにある屋根・壁・戸のある待合所)に、乗車券の販売機があったので、やはり正しく180円区間の乗車券を買った。「新青森駅完成予想図」という看板があったので、見てみると、在来線と直角に新幹線が交わっていて、それぞれのホームがあった。このように完成するのはいつのことだろうか。それとも金沢駅みたいに駅の高架だけ先に作ってしまうのか。

 列車が入ってきて乗り込む。8時11分発である。5分で青森駅である。

 青森駅に近づくと、津軽線が合流してくる。そして東北本線も寄ってきて青森駅に到着する。


【概要】 【ここは1日目】 【2日目】 【3日目】 【4日目】 【5日目】 【6日目】
【「JR各線を巡る旅の記録」のトップへ】 【このWebサイトのトップへ】