39　中国山地　３日目　詳細版

　ビジネスホテルで目を覚ます。外を見ると少し雨が降っている。支度をして、フロントへ。昨日の話では、そのまま鍵をおいていって欲しい、ということだったが、本当に人がおらず、鍵だけおいて、すぐ目の前の江津駅へ行く。駅の窓口も開いておらず、18きっぷに日付を入れてもらうことができないが、そのままホームへ。ワンマン列車だが、車掌が乗っており、すぐに日付を入れてもらうことができた。

　江津を出たときは、乗客が３人ほど。朝早い列車であるが、次の列車は12時57分である。すぐに堀割に入り、大きくカーブして、時々トンネルを通りながら、川に沿って走り、江津本町。本当に川のそばにあった。

　江津本町を過ぎ、川のすぐそばを走る。川と反対側の右側は山。トンネルを抜け、川から離れ、水田と住宅の谷に入り千金。トンネルを抜け、畑を挟んで川がある。そのうち、川のすぐそばを走り、山に入りトンネルへ。抜けて、木を挟んで川がある。少し川から離れ、川平。駅舎のある駅で、すれ違い設備が撤去されている。その後は川に沿って走る。川との間に水田や畑・木々を挟むことがある。そのような景色がしばらく続く。支流を渡り、少し川から離れ、町へ。そうして川戸。江津以来、初の乗客があり、５人ほど乗ってくる。車掌が乗っており、駅ごとに乗ってくる乗客へ乗車券を売ったりしている。一人のおじいさんが、川本かどこかの温泉へ行こうとして、今日は休みであったということに気づいたらしい。どうすればよいかということで車掌と話をしていた。結局、もう少し行って、ある程度待てば反対側の列車が来るあたりで引き返すことにしたらしい。

　川戸を過ぎ、山に入りトンネルを抜け、川に沿って走る。こちら側の岸には細い道があるが、対岸には大きな道がある。対岸の山には、低いところに雲がある。川から畑を挟んで少し離れたところで、田津。同じようなところを通り、支流を渡り、少し住宅があり、石見川越。川沿いを走り、間に畑や木などを挟む。少し住宅があり、鹿賀。同じようなところを走り、川から離れ、町になる。赤い瓦の家が多い。因原を過ぎて、堤防に沿った後、川に沿い、山に入りトンネルを抜け、さらに川に沿う。少し山を抜けて、町になり、石見川本に到着する。

　石見川本を過ぎて、川に沿いトンネルを抜け、集落があり、木路原。川に沿い、少し住宅があり、竹。しばらく川に沿い、少し川から離れ集落があり、乙原。集落を抜け、川に沿ってトンネルへ。抜けて川に沿う。集落があり、石見梁瀬。川に沿う。久しぶりに川をきちんと見ることができる。間に水田があり、明塚。高いところから川を見下ろす。小舟がある。川から離れ、町になり、粕淵。少し川に沿った後、水田と住宅があり、町になってきて浜原に到着する。

　一応「乗り換え」になる。少し時間があり、駅前から川の方へ行ったりして時間を過ごす。

　浜原を出ると、建設時期が全く違うため、今までとは全く違った路線になる。トンネルの壁も新しい。川に沿っていて、面倒になったらカーブするのではなく、すぐにトンネルに入っていく。トンネル一つ一つも長くなる。そうしてスピードが全く違う。トンネルとトンネルの間に、谷を見下ろす、というところが多くなってくる。

　浜原駅を出て、しばらくしてトンネルへ。支流に沿う。水田と住宅を見下ろし、トンネルへ。トンネルの壁は新しい。水田と住宅の中を走る。道路をオーバークロスする。水田と住宅のある谷で段差があるところを走り、沢谷。水田と住宅の谷からはずれ、山へ。長いトンネルを走る。スピード感が今までと全く違う。トンネルをぬけ、本流に沿って走り、潮。結構乗ってくる。川沿いを快走する。トンネルのようなシェルターが多くなる。少し住宅があり、石見松原。すぐトンネルに入り、川に沿う。トンネルが多い。川が少し狭くなり、岩が見え始める。川に沿い、広くなり、住宅が多くなり石見都賀。結構乗ってくる。住宅を見下ろしトンネルへ。抜け、川に沿う。前方は川に沿ってカーブしている。高架の部分が多い。川に沿い山に入りトンネルを抜け川を渡り、トンネルへ。隙間に水田がある谷がある。そうしてトンネルへ。抜けて谷を見下ろしているのにスピードを落とす。宇津井駅であった。かなり高いところにあるこの駅。家族連れが降りていった。

　宇津井を出て、すぐトンネル。川を高いところから渡りトンネルへ。川に沿って走るがトンネルが多い。前方に町が見え、降りていき伊賀和志。トンネルを抜け、川を斜めに渡り、トンネルへ。少し町になり、口羽に到着。ここから再び古い路線に戻る。

　口羽を過ぎ、集落をすぐ抜け、カーブしてトンネルへ。スピード感がさっきと全く違い、ゆっくりになる。川沿いをカーブしながら走る。少し住宅があり、江平。川に沿って走る。対岸には住宅が多い。対岸との間に橋があるところで作木口。川に沿って走る。徐行区間がある。川をゆっくりと渡る。しばらく川に沿い、香淀。川に沿って走るが、トンネルが混じる。川を渡り、だいぶ細くなり、石が見えてくる。式敷を過ぎ、川沿いを徐行する。車体に木の枝がぶつかり、パタパタいっている。信木を過ぎ、同じように川沿いを走る。少し住宅があり、所木。山に向かって狭い水田がある。船佐を過ぎ、同じように川に沿って走る。右側は山で、枝が当たりやはりパタパタ言う。長谷を過ぎると、同じような景色だが、枝が当たることはほとんどなくなる。粟屋を過ぎ、住宅が増えてくる。団地がある。川を渡り、町が見える。トンネルを抜け、住宅が多く、尾関山。高架で町を抜け、地上に戻り、町になってきて三次に到着する。

　三次では、１時間半ほど時間があった。「乗り継ぎ」ということで考えるとものすごい待ち時間なのだが、三江線→福塩線、という乗り換えでは上手くいった乗り継ぎといえる。ただ、中途半端な時間。結局駅前をウロウロしたあと、弁当を買って待合室で食べたぐらいで、特別なことはなかった。それと、明日以降のために、「青春18きっぷ」をここで買っておく。

　三次から塩町までは、以前詳しく見ているので省略する。

　塩町を出ると、カーブをして芸備線と別れる。林の中を走る。枝が列車に当たりやはりパタパタ言っている。左側は水田と住宅を挟んで川がある。そのうち、両側が水田と住宅になるが、右側は段差がある。その後、川中心の狭い谷になり、少し広がる。住宅が増え、少し町になり、三良坂。町を抜け、少し山に入りトンネルへ。抜けて水田と住宅があるところで、段差がある。そこを下っていく。山に沿い、徐行区間がある。少し山に沿い、川にも沿う。対岸は水田と住宅である。そのうち、水田と住宅の中を走り、時々山にくっついて走り、吉舎。水田中心の谷を見ながら山を登っていく。そして山の中へ。トンネルを抜け、水田中心の谷を下っていく。住宅が増え、備後安田。水田と住宅の中を走り、少し山へ。トンネルを抜け、水田と住宅、川のある谷を走る。谷が狭くなり、川中心の谷になる。登っていき、トンネルを抜け、水田と住宅が広がる。少し山にくっついて、梶田。水田と住宅の中を走り、少し山になったが、抜け、住宅が増える。段差のあるところである。甲奴を過ぎ、水田と住宅の谷である。山にへばりついて走る。住宅が多く、少し町になり、上下。標高387.4ｍ。福塩線の最高地点とのこと。

　上下を過ぎ、水田と住宅の谷から、川と道中心の谷を下る。谷の中に住宅があり、備後矢野。この駅の雰囲気、ちょっと気になったが、又今度訪れることにする。水田と住宅の谷を下る。少し平坦になり、住宅が増え、備後三川。少し長いトンネルを通る。トンネルの壁に蛍光灯がついている。抜けて川を渡る。窓が曇っている。川中心の谷である。水田があり、住宅が増え、河佐。水田と住宅から、川中心の谷になっていく。トンネルを抜け、川中心の谷になり、中畑。川と、水田、畑、住宅のやや狭い谷を下る。徐行区間もある。下川辺を過ぎると、山にへばりついて走る。左側はすぐ川で、対岸に住宅が多い。そのうち、水田と住宅の中を走り、住宅が増え、川を渡り町になり、府中に到着する。

　府中から、ロングシートの電車に乗り換える。府中をでて、市街地で、店や住宅があり、鵜飼。同じようなところで、少し水田が混じり、高木。市街地だが、住宅の割合が多くなり、新市。住宅が多いところを走り、上戸手。住宅地で、左側が山に近くなる。水田が増え、戸手。右側が水田と住宅、左側が山にくっつく。両側が水田と住宅になり、近田。水田と住宅だが、住宅が増え、駅家。水田と住宅で、住宅の割合が多くなる。その中で万能倉。水田と住宅で、水田が多くなり、道上。同じようにして湯田村。水田と住宅の中を走り、高架が近づいてくる。井原鉄道である。町になり、神辺。町から住宅地へ。左側は山が近づき、右側は川に沿う。住宅が近づき、横尾。少し山のようになるが住宅地が広がり、備後本庄。住宅が増え、市街地になり、福山に到着する。

　福山駅で、ＪＲ西日本完乗、という感慨に浸る間もなく、せわしく動き出す。このサイトの「区間全駅」というコーナーの取材で、この福山駅から三原駅まで、一気に取材することを企んでいたのである。

　ということでまずはこの駅。降りたホーム、すぐ目の前にある福山城を撮影。そうして、高架駅を降りていき、駅前で駅舎を撮影。そうして、いくつか見かけたものを撮影。裏へ行き、福山城の入り口を撮影（本文中ではボツとしました）。せわしく上がっていき、構内を撮影していると、接近メロディー「海」が流れ出す。駅名標を撮って、どうにか到着した列車に乗ることができた。

　座る必要もなく、次の備後赤坂。福山駅はかなり賑やかなところにあるが、一気にのんびりしたところになってしまう。駅舎、その他目に付いたものをいくつか撮影。駅前の国道までちょっと行ってみる。そうして戻ってきて、ホームへ。駅名標を撮って、しばらくすると、女子中学生の運動部の団体がくる。接近メロディー「100万本のバラ」。この曲を聞いて、その団体が、この曲なんやった？という話になる。誰かが歌い出したのだが、果たして曲名を思い出すことがで来たのであろうか。

　その次は松永。少し賑やかなところになるが、一応、福山市内。橋上駅である。橋上駅というのは、取材上、結構疲れる部類にはいる。一旦駅の表へ行き、再び階段を上って裏へ行き、さらに階段を上るという…。しかも、運転間隔が少しずれていて、この駅では11分しかなく、ひたすら階段を上り下りしていた、という記憶が大半を占めている。

　そして、東尾道。新しい町のようであり、この駅自体も新しい。そうして、橋上駅。あたしい駅であるが故、あまりネタのない駅でもある。少し駅前をウロウロするが、尾道駅の方へ行くバスが発車するぐらいで、さほどネタもない。駅の裏が妙にマンションに近いというところか。

　次は尾道駅。この駅で降りるのは多分、４回目になると思う。勝手は知っているので、駅前でいくつか撮影。渡し船も撮影。そうして、駅の裏へ行ってみる。駅の裏口は今回初めてであった。新しい駅舎があった。そして、裏の山に登ってみる。以前、一度、駅から少し離れたところで山に登ったことはあったが、今回は山の上から駅を見てみたく、駅の近くの山に登ろうとした。登り口は普通の住宅地へ入っていけばいい、ということは何となく分かっていたが、肝心な登り口が見つからず、一旦戻ってみると、何となくあった。そこを登っていき、駅と海がきれいに見えるところで撮影。そうして降りる。駅へ戻ってきた頃には、ものすごくのどが渇いていた。

　そうして、尾道から、私の大好きな景色を見ているうちに糸崎駅。この駅は「区間全駅」だけでなく、「気になる駅」としても企んでいた駅である。少しホームを見たあと、駅舎へ。人の気配はするが、駅員は不在。「窓口営業時間は以下の通りです」の時間に該当するのだが、不在であった。少し駅前を見たあと、ホームへ。ホームのそば屋、「今では営業していません」というキャプションで写真を撮ろうと思ったら、ちゃんと営業していた。

　最後に三原駅。この駅も新しくて、ネタに困るところであった。橋上駅よりも高架駅の方が楽に撮影できる、という事に気づく。この駅でも時間がなく、乗るべき列車が入ってきてドアが開く直前まで撮影していた。

　ということで、今日の取材はここまで。三原−広島間。個人的には結構眠れる区間なのだが、今日は格別であった。特に、西条−広島間快速、というのが有り難いこと…。

　そうして、明るいうちに広島駅に到着する。この駅でも取材、ということはせず、おみやげをいくつか買い、駅の２階で、いつものようにお好み焼きを食べたあと、路面電車で中心部へ。よく行くカプセルホテルへ。